夜、ガスがたまって泣き出します
生後10カ月の娘(出産予定日よりひと月近く早く、2,300gで出生)について質問します。新生児のころよりおならと便が出にくく、いつも顔を真っ赤にして泣きながら出していました。離乳食を始めたころから、便のほうは毎日出るようになりましたが、おならのほうは相変わらず出にくいようで、特に夜中~明け方にかけてたまるようです。昼間は起きて体を動かしているせいか、ちゃんと出るようです。はじめは夜泣きかと思ったのですが、抱き上げたりして体勢を変えてやると「ぷ~っ」とおならをします。その後は寝つく場合が多く、どうもガスがたまると泣いて起きることがわかってきました。ひどいと、1時間おきくらいに泣いています。特に明け方は泣き出すと止まらないことが多いです。生後10カ月でいまだ寝返りもハイハイもしないことと、関係があるのでしょうか? また離乳食のメニューでは、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか?
ご相談の症状は、寝返りやハイハイができないこととは関係ないと思いますが、ひとりすわりや、つかまり立ちはできるでしょうか? また、これまでの乳児健診で「筋肉が柔らかい」と言われたことはないでしょうか? 筋肉が柔らかい赤ちゃんは、おなかに力を入れて力むことが苦手なので、便の出が悪いことがあります。生後10カ月くらいになると離乳食の量も増えてくるので、便秘気味の赤ちゃんでもだいぶラクに排便できるようになります。しかし、ご相談の赤ちゃんの場合、便は出るようになってもおならまでは改善できていないというところなのかもしれませんね。夜中は腸管の動きもお休みしているので、ガスがおなかの中にたまってしまい、つらくて泣いているのでしょう。でも、お母さんも泣きたい気持ちになりますよね。この症状を改善するには、日中、また寝る前におなかのマッサージやお母さんが両足を持って屈伸運動をさせてみてください。夜、泣き出されたときには、おなかのマッサージをするだけでなく、少し水分をとらせてあげると腸管が刺激されて動き始め、ガスが出やすくなると思います。食事は、基本的に便秘解消のためのメニューがおすすめです。繊維質の多い食品や排便を促す作用のある食品をとって、腸の蠕動運動を高めるようにすれば、ガスも出やすくなると思います。飲み物では果汁を多めにしたり、食事では繊維質のあるとうもろこし、さつまいも、かぼちゃ、豆、ブロッコリー、ほうれん草、ひじき、ヨーグルトなどをとるとよいでしょう。また、排便を促す食品として油脂類があります。離乳食を作るときに油脂を使って調理することを工夫してみるとよいでしょう。