乳児貧血はいつごろまでに治るの？

貧血を測る目安の1つであるヘモグロビン量をみると、生後3カ月で最も少なくなり、生理的な貧血の状態となります。貧血の症状としては活動性の低下、体重増加不良、顔色蒼白などがありますが、軽度の貧血では症状らしい症状がないことが多いです。私が診療した中で出生体重1,500g未満の極低出生体重児で出生し、生後5カ月で来院したお子さんがいました。グテッとしてあまり動かず体重増加もよくないので、血液検査をしたところかなりの貧血状態でした。しかし、鉄剤を投与して1カ月ほどでよく動くようになり、表情も生き生きとしてきました。このように、鉄剤によってよくなるケースもたくさんありますので、ぜひ小児科にご相談なさってみてください。