夫の前立腺炎の妊娠への影響は?

夫の前立腺炎の妊娠への影響は?

夫が2週間ほど前から睾丸の辺りに違和感を覚え、泌尿器科を受診しました。診察の結果「前立腺炎」の疑いがあるため、抗生物質(ニューキノロン系)を処方されました。子どもが欲しいのですが、夫が前立腺炎でも妊娠には問題はないでしょうか? また、抗生物質を飲んでいる場合、精子に問題が起こる可能性はあるでしょうか? また、薬をすべて飲み終わったあとの妊娠への影響はどうでしょうか?

専門家の回答

前立腺炎や精嚢腺炎など、副性器の炎症が慢性化すると、精子に悪影響(精子運動の低下、精子数の減少など)を及ぼすと考えられています。また、抗精子抗体を誘発するとの報告もあります。抗菌剤投与によって薬が精子に影響している場合は妊娠は成立しませんし、したとしても流産するでしょう。薬の影響を受けた精子は、受精能力が低下するか、受精しても受精卵が着床しにくかったりして、妊娠初期に流産してしまう可能性が高いものです。ちなみに、胎児が薬の影響を受けるとすれば、染色体異常か遺伝子レベルの異常で、いわゆる催奇形性のような形態的異常は発生しません。精子形成期間は約74日とされているので、気になるなら、投薬後、このくらいの期間を置いてから妊娠の計画を立てられてはいかがでしょうか?

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者
監修者プロファイル

監修者天神 尚子(てんじんひさこ)先生
三鷹レディースクリニック院長

三楽病院産婦人科科長を勤めた後、2004年2月、三鷹レディースクリニックを開業。
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