高度異形成の経過観察中に妊娠できますか?
子宮頸がん検診で組織検査をおこない、高度異形成(Ⅲb)との結果でした。経過観察中ですが、年齢的なこともあり、早く子どもを授かりたいと願っています。経過観察中に妊娠しても大丈夫でしょうか?
子宮頸がん検診として一般に施行される細胞診は、クラスⅠからVの5段階に分類され、クラスⅢ以上は異常とされます。クラスⅢはaとbに分けられ、クラスⅢaでは悪性の可能性が少し疑われ、クラスⅢbでは悪性の可能性がかなり高い状態です。異形成細胞は、細胞の形や核の異常の程度により、軽度、中等度、高度に分けられますが、ご質問の方のⅢbの段階では、高度異形成(がんの前駆病変)から上皮内がん(0期のがん)の可能性が疑われます。組織検査で高度異形成と診断された場合は、より進行した部位の有無を確認するため、子宮頸部円錐切除をおこないます(子宮入口を円錐形に切り取る手術です)。妊娠中に判明した場合はそのまま経過を見ますが、そうでないならきちんと確定診断をつけるため、円錐切除をしてからの妊娠をおすすめします。
※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
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