いきみを必要としない自然分娩もありますか?
雑誌などに、「赤ちゃんが安全に生まれて来るためには、体はリラックスして、できるだけ深く呼吸して、酸素を赤ちゃんに届けてあげましょう」と書いてあります。そのため、自分が出産したときには、赤ちゃんが子宮口の近くまで降りてきて、いきんで良いと言われるまではいきまないようにしていました。そして、お産が終盤のころに、先生が「このまま、赤ちゃんが降りてくる力と陣痛の力だけで産みましょう」と言いました。テレビドラマでよくあるように、「いきんで!」のかけ声で妊婦がいきむことで、赤ちゃんが生まれてくると思っていたので、意外でした。ほとんどいきまずに産んだという話はあまり聞かないので、私のお産では、なぜいきみが必要なかったのだろうと思いました。出産時にかかると力は、陣痛、赤ちゃんの降りてくる力、妊婦の意識的ないきみの3つがあるということなのでしょうか? いきまず、陣痛と赤ちゃんの降りてくる力だけで産むケースもよくあるのでしょうか?
胎児を娩出させる力は、赤ちゃん自身が下降してくる力のほか、主として、陣痛による子宮の収縮と腹圧から成り立っています。陣痛によって子宮が収縮すると、自然にいきみが生じて腹圧がかかり、これらの相互作用で胎児が押し出されます。陣痛といきみは分娩を促進させますが、胎児への酸素供給が低下するという特徴もあります。いきみがすすめられなかったのは、おそらく分娩時の赤ちゃんの状態から、子宮収縮の陣痛だけにして赤ちゃんの負担を軽減したためではないかと思います。
※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
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