常位胎盤早期剥離は繰り返しやすいの?
先月妊娠39週で常位胎盤早期剥離を起こし、緊急帝王切開の末、2人目の子どもが重症仮死で生まれ、先日亡くなってしまいました。もうこんな思いは二度としたくありません。常位胎盤早期剥離は一度起こした人のほうが、次も起こる可能性は高いのでしょうか(私の場合は足のひどいむくみもありました)。また、次の妊娠は普通の帝王切開の人よりも間をあけたほうがよいのでしょうか。できることなら早く赤ちゃんが欲しいと思っています。でも怖くてたまりません。次は、万全の体制で妊娠して、無事に出産したいです。
お子さんの誕生をとても楽しみにされていたことでしょう。心中お察し申し上げます。胎盤が妊娠中、または分娩時の胎児が出てくる前に子宮壁から胎盤が剥離することを「常位胎盤早期剥離」と言います。剥離の程度によっては、救急処置をおこなう余裕のないまま子宮内胎児死亡を起こしてしまうことがあります。また、重症例では、母体の血が固まらず、母体が死に至ることもあります。発生頻度は、全妊娠の0.5%くらいで、また50~70%に妊娠高血圧症候群があると言われています。今までの妊娠で常位胎盤早期剥離があると、次の発症率は約10倍になると言われていますので、次の妊娠では、同じ時期には特に注意してください。次回の妊娠のときには、体重管理や食事のコントロールをしっかりして、妊娠高血圧症候群を起こさないようにすることが大事です。もし血圧も高かったようなら、できれば2~3年後くらいに妊娠されたほうがいいと思います。臨月に入ったら早めに帝王切開をおこなう方法もありますので、次の分娩の方法を主治医とよく相談をして決められるとよいと思います。こういう経験をもつ妊婦さんには、医師のほうも十分慎重に管理すると思いますので、今回のことをよく話しておくことも必要です。