妊婦健診時に何も指摘されなければ安心して大丈夫?
妊娠20週になる、32歳の初産婦です。妊婦健診を定期的に受診していますが、毎回特に指摘されることはなく、「おなかの赤ちゃんは週数通りの成長です」と言われています。しかし、夫が40歳を過ぎており、私自身も32歳なので、胎児の発育に支障がないかと心配しています。そのため、健診時に「順調です」と言われると、逆に「本当に大丈夫なの?」と心配になって仕方がありません。出生前診断を受けることも考えましたが、悩んでいる間に妊娠20週になってしまいました。心配し過ぎかとは思いますが、妊婦健診時に特に医師からの指摘がない場合、 健康な状態と考えて安心してもいいのでしょうか。
親御さんは皆、健康な赤ちゃんの誕生を願っていますが、残念ながら3~4%のお子さんは何らかの病気を持って生まれてきます。出生前診断の方法としては、一般的には超音波検査、血清マーカー測定(クアトロテスト)、母体血中胎児細胞による診断(NIPT)、羊水穿刺などがあり、これらがスクリーニング検査としておこなわれています。ただし、これらの検査ですべてのことが確定できるというわけではありません。通常の妊婦健診でおこなっている超音波検査では、胎児の発育のモニタリングと形態異常の有無のチェックをおこないます。特有の形態異常を呈していると染色体異常児の診断がされることもありますが、確定診断には羊水検査が必要です。したがって、超音波検査だけでは染色体異常の診断は確定できません。ですが、胎児の発育と共に適切な時期に体の部位をチェックし、スクリーニングを進めていきます。今のところ順調と言われているとのことですので、異常の確率は高くないものと思われます。