きれい好きな夫
幼いころから片付けが苦手だった私。学習机の上はいつもさまざまな物が山積みで、母親に怒られることもしばしばありました。
大人になり、経済的な余裕が出てきたことで部屋の家具を一新して整理整頓を試みたこともありますが、徐々に散らかっていき、元の汚い部屋へ戻ってしまい……。
相変わらず片付けは苦手でしたが、必要以上に物を増やさないようにしたり、普段からこまめに掃除したりすることで、部屋をきれいに保てるよう気をつけていました。
一方、夫は出会ったころからきれい好きだな〜という印象でした。
付き合い始めて、初めて招かれた彼の実家の部屋は、インテリアの配置が整っていて、掃除も行き届いているようでした。
私が彼の部屋を「きれいだね」とほめると、「俺はきれい好きだから」と言ってうれしそうにしていました。
ホコリだらけの夫の部屋
それから私たちは順調に交際を続け、結婚することに。
結婚後、一緒に暮らし始めてからは、私が家の掃除を担当していました。
彼に幻滅されたくないという思いから、常にきれいな部屋を保てるように心がけていたのですが、子どもが生まれると慣れない育児で疲弊して、部屋の掃除や整理整頓がおろそかに……。
子どものために最低限の掃除などはできていましたが、家具が多く掃除が大変な夫の部屋は、掃除機がけすらできていませんでした。
日に日にホコリが溜まっていく夫の部屋を見るたびに、私は罪悪感を感じていましたが、それでも夫が文句を言ってくることはなかったのです。
本当にきれい好き?
ある日、夫に「家事と育児で大変だから、自分の部屋は自分で掃除してほしい」と相談してみることにしました。
すると夫はあっさり了承してくれて、私はホッとしたのですが……。
数日経っても、夫が自分の部屋を掃除する気配はありません。
ホコリまみれの部屋を見て「いつになったら掃除するの?」「今まで実家ではどうしてたの?」と夫に尋ねました。
すると夫は「ホコリは、生活する上でどうしても発生してしまうから諦めている」「物が散らかっているのは嫌いだから整頓はするけど……掃除機がけは両親がしてくれていた」と言うのです。
夫の発言に私はびっくり! 私は、このとき初めて夫が掃除をしない人なのだと知りました。
交際時に夫が言っていた「俺はきれい好きだから」という言葉は嘘ではありませんでしたが、実際には自分で掃除をするのが苦手だったようです……。
結婚後、判明した夫の掃除事情に私はとても驚きました。しかしそれを知った今では、夫が整理整頓をする担当、私が掃除機をかける担当と分担することで、きれいな部屋をキープすることができています。
著者/まさの
イラスト/マメ美
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