ポケットにナプキンを入れる
私は学生時代の夏休みに、学童保育施設でアルバイトをしていました。学童にやってくる子どもたちの年齢は小学校1年生から6年生まで。子どもたちはいつも元気いっぱいで、そんな元気な子どもたちを相手にするため、私は動きやすいようにアルバイト中は常にジャージを着ていました。
アルバイトと生理期間がかぶった際は、ジャージのポケットに生理用ポーチごとイン。ロッカーに戻らずともトイレに行ってすぐにナプキンが交換できるようにしていました。
そんなある日の朝のこと。この日は新しくおろしたジャージを着ようと思っていました。しかし、おろしたてのジャージのポケットには、私が使っていた生理用ポーチが入らなかったのです。
そこで私は仕方なくポーチからナプキンを出して、ナプキンをそのままポケットに入れて子どもたちの元へ。
子どもたちとの遊びに夢中
その日は常に活発な小学生を相手に一緒に外で走ったり、お話しをしたり、ゲームをしたりと大忙し。
そして私は、朝にジャージのポケットに入れたナプキンのことをすっかり忘れて子どもたちの相手に夢中になっていました。そんなとき……。
「何か落ちてる」
子どもたちと一緒に遊んでいたとき、3年生のある男の子から「先生、何か落としたよ」と言われたのです。何かと思い見てみると、なんとそこには私が朝にポケットに入れたはずのナプキンが!「いつの間にポケットから落ちたの!?」と私は驚いてしまいました。
遊んでいる間にポケットからぽろっと落ちたようでしたが、子どもたちと遊ぶことに夢中でナプキンが落ちたことに気がつかなかったようです。私は恥ずかしさで顔が真っ赤になる思いでした。
そして平静を装い、「なんだろうね。先生が拾っておくね」と私は何事もなかったようにさっとナプキンを拾ってポケットへ。ナプキンについて子どもにどう説明したらいいのかわからず、このときはとっさに誤魔化したような反応をしてしまいました。
私はこの件以降、ポケットにナプキンを入れなくてはいけないときは、ナプキンが落ちていないかを時々確認しながら、子どもたちの相手をすることに。そして、次にジャージを買うときには、きちんと生理用ポーチが入るサイズのポケットがあるものを選ぼうと決意したのです。
著者/nanoka22
作画/加藤みちか
監修/助産師 松田玲子
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