夫婦になったきっかけ
私たち夫婦はいわゆる「授かり婚」です。当時、私は24歳、夫は3歳年下でまだ大学生でした。
そのため、金銭面では大変な思いをしていました。夫は「大学を中退して就職する」と言ってくれたのですが、大卒と高卒では給料の違いもあること、あと1年で卒業できることもあり大学卒業まで勉学に励んでほしいことを伝え、私は出産ギリギリまで働き、夫はアルバイトをしながら大学を卒業し、就職活動もしっかり頑張ってくれました。
夫の裏切り
娘を出産し、私が育児に追われている中、夫は無事に就職し頑張って働いてくれていました。娘の育児にも積極的に協力してくれ、感謝していたところ、私の心が壊れそうな出来事が起きたのです。
その日、娘の授乳のため夜中に起きた私。夫は隣で就寝中でした。
すると夫のスマホが光り、通知画面に届いた連絡がパッと目に入ってしまったのです。なんと、その相手は女性。
女性からの連絡すべてが浮気だとは判断しないのですが、目に入った通知の内容は「本当はお泊まりしたかったなぁ♪」というもの。私の中で「完全に浮気だ」と判断した瞬間でした。
授乳を終え、娘を寝かしつけたあと、私は夫を起こし、この女性の件について問い詰めることに。相手との連絡のやりとりをすべて見せてもらいましたが、呆れるほど、ラブラブカップルのようなやりとりをしていたのです。
夫との今後が一気に不安になった私は、離婚も考え友人に相談。しかし、友人との話の中で娘を片親にするのも……と踏みとどまり、また夫も改心すると誓ってくれたので結婚生活を続けることにしました。
関係修復は夫婦で努力が必要
夫婦関係のやり直しには、夫だけではなく妻である私の努力も必要でした。
許しがたいことをされたのは私ですが、娘の前では夫婦の仲がいいふりを心がけていました。しかし、ことあるごとに浮気のことを思い出してしまい、夫につらく当たってしまったことも。
それでも夫は「改心する」と誓ったことをまっとうし、娘にとってはいい父親、私にとってはいい夫であり続けようと努力をしてくれたのです。休日は子どもたちを遊びに連れて行ってくれ、育児もより積極的に。おむつ交換や寝かしつけは、私よりもじょうずになったほどです。
浮気発覚後は、近くにいるだけで鳥肌が立つほど夫を気持ち悪く感じていたのですが、娘がパパっ子になるほど、家事や育児を率先してくれるなど、夫の一生懸命な姿に反省が伝わり、次第に私の心のモヤモヤも浄化されていったように感じます。
夫がここまで努力してくれなかったら、恐らく離婚は免れなかったでしょう。
浮気が発覚してからはレスにもなっていましたが、夫婦関係の修復と共に4年かかってレスも解消されました。現在私たち夫婦は、上の子と4歳差の息子の育児に奮闘中です。夫の裏切りを忘れることはできないでしょうが、心を入れ替え、より私たちを大事にしてくれる夫。あのとき、離婚をしなくて良かったと思わせてくれた夫に、今は感謝しています。
著者/月野 結
イラスト/マメ美
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!