わが家の喧嘩事情
毎日のように姉妹喧嘩をする娘たちですが、喧嘩の原因は本当にささいなことが多いです。例えばどちらがテレビを消すか、どちらがどの食器を使うかなど、私にとってはどうでもよいと思えることばかり。
「どっちでもいいでしょ」と言ってもお互い譲る気はありません。次女はイヤイヤ期真っ盛りなので、細かいことにこだわるのはまだわかります。でも長女はもう小学校1年生。そこは自分より幼い妹に譲ってほしいなと思ってしまいます。
喧嘩を仲裁すると
しかし、わが家では「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」という言い方しないようにしています。私は平和的に解決できればと思って、「さっき〇〇(長女)がテレビを消したんだから、次は〇〇(次女)が消したら?」「こっちの食器もかわいいから、こっちは?」など、なるべく公平を期すような声かけをしていたつもりです。
でもそれではうまくいきません。我慢を強いられたほうは「お母さんが優先してくれなかった」と感じるのか、頑なになるばかりでした。
もう知らない!とキレたら…
私は娘たちの気持ちや状況に配慮して仲を取り持とうとしているのに、喧嘩が収まらないことに徒労感を覚えていました。そしてある日、私はキレて「もう知らない! あとは自分たちで解決して」と言い残し、自室に閉じこもることに。
すると2人は、わりとすぐに「仲良しだよ。もう喧嘩してないよ!」と笑顔で部屋まできました。どうやら私が本気で怒っていることを察したため団結し、どうにかしようとしたみたいです。
仲裁は必要なかった?
何回かそのようなことを繰り返すうちに、私は自分が喧嘩を大きくしているということに気がつきました。私が介入すると私の意見に従わせることになり、娘たちは余計に意固地になっていたようです。
そのため今では「2人で考えて、仲直りしたら教えて」と言い、離れたところから様子を伺っています。すると、長女がきちんとリードして2人で解決法を考えるのです。2人とも私が離れることにより冷静になる感じがします。
仲裁しないと私のストレスがたまらないばかりか、早く喧嘩も収まります。「子どもの喧嘩に親は口を出すな」という言葉は友達同士だけではなく、兄弟姉妹にも当てはまるのだなと思いました。自分たちで考え、自分たちで解決すると納得感があるのでしょうか。今後も娘たちが喧嘩を始めたら、適度に距離を置こうと思います。
監修/助産師REIKO
作画/ぐら子
著者:小川恵子
6歳と2歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。