カノコちゃんとの絶交後、母は「その程度の友情だったんだ」と楽しそうに笑います。帰宅後も暴力や暴言は続き、弟には好物のハンバーグを用意する一方で、トモちゃんには夕食を与えませんでした。
その後、父から「自分も母のせいで何人もの友だちを失っていた」と聞かされます。しかし当時のトモちゃんには、母に逆らえない父の苦しさまでは理解できず、父を責める言葉をぶつけてしまいました。
やがて中学へ進学したトモちゃんでしたが、カノコちゃんとは一度も同じクラスにならないまま、2人は別々の道を歩むことになって……。
またあの日と同じことが起きるの…?


.png)




.png)



.png)
高校に入ったトモちゃんは、新しい友人・サクラちゃんと出会い、家に遊びに行くようになります。サクラちゃんのお母さんも「泊まってもいい」「自分の家みたいにしていい」とあたたかく迎えてくれますが、トモちゃんは過去の出来事が怖くて、遅くても18時までには帰るようにしていました。
そんなある日、さくらちゃんのお母さんから夕食に誘われます。食べたい気持ちはあるものの、母に怒られる不安がよぎるトモちゃん。それでも「助けてあげる」という言葉に背中を押され、母へ電話をかけます。
しかし母は、「人ん家で食うのが迷惑」と一方的に怒り出します。思わず言い返してしまったトモちゃんに、母は「今すぐそっちへ行く」と告げました。かつて大切な居場所を壊された記憶がよみがえり、トモちゃんは「またここもダメになる」と涙を流します。
◇ ◇ ◇
一度、大切な居場所を壊された経験があると、子どもは新しい人間関係の中でも「また同じことが起きるかもしれない」と身構えてしまうことがあります。やさしさを向けられても、素直に甘えきれないのは、わがままではなく自分を守るための反応なのかもしれません。
だからこそ、周囲の大人は「大丈夫だよ」と言葉で励ますだけでなく、子どもが安心して助けを求められる道を一緒に考えていくことが大切です。異変に気づいた大人は、学校や専門機関など、複数の大人につなげる視点を持ちたいですね。
児童虐待を受けたと思われる子どもを発見した場合は、速やかに通告することが法律で定められています。「これは虐待かもしれない」と感じたときは、児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」などに相談・通告しましょう。匿名での相談・通告が可能で、通話料も無料です。
また、こども家庭庁が運用する「親子のための相談LINE」では、子育てや親子関係の悩みをLINEで相談することもできます。子どもの安全を、社会全体で守っていけるようにしたいですね。
尾持トモさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
尾持トモ