中学進学後、トモちゃんはカノコちゃんと一度も同じクラスにはなりませんでした。さらに、いじめをきっかけに不登校になってしまったり、児童養護施設に入ったりと、つらい時間を過ごします。
しかし、高校生になったトモちゃんは、さくらちゃんという新しい友人と出会います。さくらちゃんの家で勉強したり、ゲームを借りたりするうちに、少しずつ安心できる時間を取り戻していくトモちゃん。
しかしある日、さくらちゃんママから夕食に誘われたことで事態は急変。母に電話で夜ごはんを食べて帰ることを伝えると「人に迷惑かけるな」と一方的に拒否されます。さらに、限界を迎えたトモちゃんが思わず言い返してしまったことで、母は「今すぐそっちに行く」と告げて……。
毒母襲来! また友だちを失くしちゃうの…?

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母に言い返してしまった直後、「今すぐそっちに行く」と電話を切られたトモちゃん。過去に親友との関係を壊された記憶がよみがえり、「またここもダメになる」と恐怖で涙を流します。
しかし、電話の内容を聞いていたサクラちゃんのお母さんは、トモちゃんを責めるどころか「怖かったね」と背中をさすり、今度は守ると約束してくれました。サクラちゃんも「何があっても友だちのままでいてくれる?」というトモちゃんの不安に、迷わず「当たり前でしょ」と答えます。
サクラちゃんの家にやって来た母は、以前と同じように「誘拐で通報する」と騒ぎますが、サクラちゃんのお母さんは引きません。「どうぞ通報してください」と毅然と返し、必要なら虐待として通報すると告げます。
母が帰ったあと、トモちゃんは「絶交しなさいって言わないの?」と驚きます。けれど、サクラちゃん親子は変わらずトモちゃんを受け止めてくれました。トモちゃんは初めて、母の暴走によって友だちを失わずに済んだことに気づき、涙を流します。
◇ ◇ ◇
過去に大切な人間関係を壊された経験があると、子どもは新しい居場所ができても「また失うかもしれない」と怯えてしまうことがあります。助けてもらえる場面でも、自分のせいで迷惑をかけたと思い込んでしまうのは、それだけ深く傷ついてきたからなのかもしれません。
そんなとき、周囲の大人が感情的に巻き込まれず、子どもの不安を受け止めながら毅然と対応することは、大きな支えになります。「あなたのせいではない」「ここにいていい」と伝え続けることが、子どもが安心を取り戻す一歩になるのではないでしょうか。
児童虐待を受けたと思われる子どもを発見した場合は、速やかに通告することが法律で定められています。「これは虐待かもしれない」と感じたときは、児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」などに相談・通告しましょう。匿名での相談・通告が可能で、通話料も無料です。
また、こども家庭庁が運用する「親子のための相談LINE」では、子育てや親子関係の悩みをLINEで相談することもできます。子どもの安全を、社会全体で守っていきたいですね。
尾持トモさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
尾持トモ