ママ友の華やかな離乳食
もともと料理が苦手な私は、離乳食作りも何とか自分の負担を軽くできないかと試行錯誤する日々。そんなときに、おかゆのなかに野菜やタンパク質のペーストを混ぜ込むことを思いついた私。それ以降は、ひとつのお茶碗にすべて混ぜ込んだ離乳食や、離乳食が進んでからは発達に合ったベビーフードとご飯を合わせたワンプレート離乳食などを娘に食べさせていました。
娘が生後9カ月になったころ、近所のママ友と私の家でランチすることに。そのママ友が持ってきた手作りの離乳食は品数が多く見た目も華やかでとてもおいしそう。
私の手抜き離乳食を一生懸命に食べてくれる娘を見ながら、私は申し訳ない気持ちでいっぱいになり、その日からおしゃれな離乳食作りに挑戦してみることに。
しかし、もともと不器用な私は、調理に時間がかかるわりに、見た目も想像していた通りにはできず、イライラが募る一方でした。
私にとって大切なものは?
そんなある日、遊んでほしくて泣いている娘に向かって「今ごはん作っているから、ひとりで遊んでて!」と言ったときにふと、私は誰のために手間をかけて離乳食を作っているのかと考えました。私の手抜き離乳食でも一生懸命に食べてくれていた娘。
離乳食の見た目にこだわる必要はあるのかと、近所の小学生のママさんへ相談したときに、「お母さんがラクなほうでいいよ! 毎日ごはん作っていてえらい!」と言ってもらえたことも私の決意を後押ししてくれました。
そのあとはママ友とのランチのときも「これが私のスタイル!」と割り切って、手抜き離乳食を披露しています。イライラしながら離乳食を作っていた時間を、絵本を読んだりダンスしたりと、娘と一緒に過ごす時間にまわせるようになり、毎日楽しく過ごしています。
気持ちがラクに!
私は離乳食作りが苦手です。苦手なことに時間を割くよりも、娘と一緒に笑顔で過ごす時間を作ることを優先すると決めたことで、気持ちがラクになりました。娘が1歳3カ月になってからは、おにぎりに卵やしらすなどのタンパク質と、いろいろな野菜を混ぜ込むスタイルで、手抜きごはんを継続中です。
著者:下川美悠/女性・主婦。2022年に不妊治療の末に長女を出産。理学療法士として病院勤務。現在は育休中で日々ワンオペ育児に奮闘中。長女の妊娠中や出産後のつらかったことや楽しかったことなど自身の体験を執筆している。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています