友人から「夫は年下の若い子に弱い」と聞かされて以来、若作りに励むカナデですが、夫はスマホばかりで上の空。「大きなプロジェクトで忙しい」という説明を信じて尽くすカナデの背後で、夫は裏がありそうな冷たい笑みを浮かべていました。
その後も夫は連絡なしの外泊や朝帰りを繰り返し、家では食事も拒否。ある日、珍しく早く帰宅した彼にカナデは喜びますが、 夫は話しかけてもスマホを離さず、週末の誘いにもイラ立ちため息をつく始末。
募る寂しさと違和感に、ついにカナデは「話してる時くらいスマホやめて」と 夫に不満をぶつけます。
果たして夫の態度は仕事のせいなのか、それとも……? よく考えると、カナデは不自然な点があることに気がついたのです。
浮気を疑った私がとった作戦とは







「仕事で忙しい」という夫の言葉とは裏腹に、よく考えると、不可解な点は増えるばかりでした。
普段はスーツで出勤する夫ですが、最近、早朝から出かけてそのまま外泊する日に限って、なぜか私服を着ていくことがあったのです。さらに、夫の服からふと女性ものの香水の甘い匂いが漂ってくることさえありました。
それでも、「本当に仕事なのかもしれない」という思いもあり、確証がないまま問い詰めるわけにはいきません。悩み抜いた末、カナデは自分の手で真実を確かめることを決意しました。
ある日の朝のこと。夫は「今日は遅くなるから、そのまま泊まりになるかもしれない。連絡もできないと思う」と言い残し、家を出ようとします。
その日はいつも通りのスーツ姿でしたが、夫がまとう独特の怪しい空気を敏感に感じ取ったカナデは、ついに作戦を決行することに。会社で待ち伏せをすることにしたのです。
◇ ◇ ◇
「仕事」という言葉を信じたいカナデさんですが、私服での外泊や香水の匂いといった不可解な行動……。これだけ怪しい点が重なってしまうと、胸騒ぎを覚えるのも無理はないかもしれません。
信じたい気持ちと、裏切られているかもしれない恐怖。真実がわからない状況こそ、悶々として心が疲弊してしまいそうですよね。だからこそ、ただ家で待つのではなく「自分の目で確かめる」とカナデさんは覚悟を決めたのでしょう。
もしみなさんがパートナーの行動を怪しいと感じたとしたら、カナデさんのように自分で行動をして確かめますか? それとも確信が持てるまで様子を見ますか?
加藤 かと