ある日の午後、レストランで義母とランチを楽しんでいたカナデは、少し声を弾ませて切り出しました。一見すると、仲の良い嫁と姑の穏やかな食事風景です。
義母を味方につけた私のサプライズ計画







カナデは、近々夫のマサハルと自分たちが引っ越す予定があることを話し、その新居に義母を招待したいと伝えます。そして、ただ招くだけではありません。「新居で豪華な食事を用意して待ち構え、帰宅した夫を2人で驚かせたい」と、サプライズへの協力を願い出たのです。
「もちろん、いいわよ!」
義母は即答でした。愛する息子のためにパートナーが企画したサプライズ。しかも、その協力者として自分を頼ってくれたことが何よりもうれしかったのでしょう。義母は目を輝かせ、快諾しました。
しかし、その時のカナデの表情は、喜ぶ義母とは対照的に、どこかほくそ笑んでるように見えます……。
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夫へのサプライズ計画にあえて義母を巻き込み、ガッチリと味方につけるカナデさん。カナデさんに「百人力だ」と立てられて、義母もうれしそうですね。日ごろの仲の良さがうかがえます。
ここぞという大事な場面では、一人で完結させず、キーマンとなる人物を頼って「協力者」にしてしまうのが賢い大人の処世術なのかもしれません。日ごろから義母との信頼関係を築いておくことは、単なる良き妻としての務め以上に、予期せぬトラブルから自分を守り抜くための「心の保険」になるのだと気づかされますね。
加藤 かと