身だしなみもよく、笑うとすてきな彼
マッチングアプリを始めたばかりのころ、プロフィールの見た目と職業、年収だけで男性を選んでいた私は、自称「医者」であるという彼とマッチングし、食事をすることに。
最寄り駅まで外車で迎えにきてくれて、彼はピシッとした身なりでとても好印象。食事中もよく笑い、すごく気の利く男性でした。
彼に抱いた違和感
初めての食事では会話も弾み時間を忘れるほど。あっという間に深夜になってしまいました。終電もなくなってしまったため、彼に自宅まで送り届けてもらうことに。そして帰り際に2度目の食事の約束をしたのです。
2度目の食事は定食屋に行きました。サクッと食事を済ませたあと、彼から「ドライブに行こう」と誘われ、彼の車へ。すると、彼はどうやらホテルに行きたい様子で……。どうにか彼の気をそらしてその日はホテルに行かずに済みましたが、この日をきっかけに彼に違和感を覚えることが多くなりました。
車の助手席には、明らかに女性の化粧道具が落ちていたり、ドライブ中に何度も携帯に着信があったものの一切でなかったり……。化粧道具については、「昨日、妹を乗せたから」と言っていて、着信には、「仕事はもう今日はしないって決めてるから」と言うのです。
多少、「女の勘」もあったかと思いますが、私は「もしかして彼女がいるのかな?」と少し疑いの目で見るようになったのです。
日焼けした彼と衝撃の結末
その後、3度目に彼と会ったのは、なかなかお互いの予定が合わず約1カ月後でした。その日も夜、食事に行くことに。サーフィンが趣味だと言っていた彼は3度目に会ったとき、すごく日焼けをしていました。
そんなとき……ふと、左手を見ると薬指に指輪の日焼けの跡が。もちろん初めて会ったときから指輪をしているのを見たことはありません。ですが、このとき私はハッとしました。「この人、既婚者だ」と。
そして、彼に「結婚しているのか」と尋ねると、彼は観念した様子でしぶしぶ「はい。子どもも3人いる。でも、妻とはもう別れるから付き合いたい」と言われたのです。
私は頭にきて、食事代の半額をテーブルに置いてすぐに店を出ました。彼とはそれきり、連絡をとっていません。
私は、思いもよらぬ形で不倫に巻き込まれるところでした。きっと、不倫目的でマッチングアプリをしている人はそれなりにいるのでしょう。彼にどのような事情があるかわかりませんが、本気で相手を見つけようとしている私からすると、からかわれている気持ちで怒りしかありませんでした。
また、見た目や職業だけで相手を選んでいた自分を後悔しました。マッチングアプリだからこそ、相手をきちんと知ってお付き合いすることが大事ということを実感した出来事でした。
著者:なかまる あゆみ/女性・主婦
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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