ネット婚活での出会い
20代後半になり、私はあるインターネット上の婚活サービスに登録しました。ほどなく、私の「誠実でやさしく穏やかな人」という理想にぴったりの男性からコンタクトがあり、やりとりを開始。正式に交際を始め、約半年のお付き合い期間を経て彼からプロポーズしてもらいました。
まさかネット婚活でここまで理想の相手に出会えるとは期待していなかったので、「こんなに順調でいいの!?」と戸惑いつつ、うれしい気持ちでいっぱいでした。
結婚式の準備中に大喧嘩!破局の危機に?
忙しくも結婚準備に追われる日々は幸せでした。しかし、挙式まであと数週間というころ、彼から連絡が。「母が披露宴の料理をチェックしたいと言っている」と言われ、私は耳を疑いました。披露宴の料理は、彼にあらかじめ「ご両親を試食に誘わなくていいの?」と確認し、「誘わなくていい」と返事をもらっていたからです。
実は、彼は親に確認せず自分で勝手に「誘わなくてもいいだろう」と判断していたようです。慌てて彼のご両親に試食会へ参加してもらい、なんとか料理メニューのOKをもらえました。
しかし、その後もお義母さんから彼へ「新郎新婦の衣装や会場のフラワーアレンジメント、引き出物を見たい」といった連絡が。私は実母が嫁姑関係に苦労をしていたこともあり、彼には逐一「ご両親を結婚準備にお誘いしなくていいの?」と確認していたのですが、衣装や引き出物などを決めるときも、彼は確認をせず、勝手に「誘わなくて大丈夫」と言っていました。
義母が「確認したい」と言ってきた時点で、衣装も引き出物も花もすでに最終決定しており、訂正は不可能。このままでは母と同じようにつらい嫁姑トラブルに巻き込まれるかもという不安と、挙式直前という土壇場だったこともあり、私はいろいろな感情が湧き上がり泣きながら彼に「結婚したら、あなたがちゃんと大事なことをご両親に確認して、時には私の味方になってくれないと、とてもじゃないけど結婚生活はうまくやっていけないよ!」と思いをぶつけました。
彼は彼で親に確認しないことをそんなに悪いことだと思っておらず、意見が食い違って大喧嘩に発展! しばらくの間、私はマリッジブルーのようになって彼からの連絡に返事ができませんでした。
挙式直前に仲直り、幸せな結婚生活をゲット!
その後、彼はご両親に「自分が勝手に判断した」と説明し、衣装や引き出物・花の業者さんに確認して、ご両親の了解をとってくれました。そして私にも謝り、「これからはちゃんと親に確認するし、君を守るよ」と言ってくれたのです。
彼と大喧嘩したと聞いた私の親が「よもや結婚取り消しか?」と気をもむなか、私たちは挙式直前というギリギリのタイミングで仲直り。無事挙式を終えることができました。
ネット婚活で、理想の条件の相手と巡り合えましたが、付き合いが短く、お互いのことをよく知らないままだったことで、今回の大喧嘩に発展してしまったと思っています。何か気になることがあれば、とにかく「本音を言葉にして」早期に話し合うことが大切だと気づかされました。
その後は大きな夫婦喧嘩もなく幸せに過ごしており、現在は子どももいて、家族3人の生活。時に意見が合わないこともありますが、そんなときは話し合い、子どものことなど両家両親にかかわることはしっかり情報提供するようになりました。そのため、嫁姑トラブルもなく過ごせています。
著者/荒木悠子
イラスト/マメ美
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