今日もなぜだか妻はソファで眠っている……ブランケットを掛けなおし、妻の顔を久しぶりにちゃんと見た。
「昔と比べて、老けたような……毎日育児に追われてれば無理もないよな」
まじまじと見つめていると、妻がバッと目を開けて、睨まれてしまった!
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「僕と帰ってこない妻」第104話
そういえば最近、スキンシップどころか会話もまともにしていない。
「ねぇ、今度の休み、二人でデートしない?
久しぶりに二人の時間を過ごしたいなぁって……」
すると、妻は時計を指さし、「会社に行く時間」とぶっきらぼうに言った。
「じゃあ、いってくるね」
「いってらっしゃい」
今日は「いってらっしゃい」って、言ってくれた!
返事してもらえなかったし、デートは却下ってことだと思うけど、今はこれだけでも充分だ。
駅へ向かっていると、名前を呼ばれて……。
連載僕と帰ってこない妻
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子供産んだんだから昔のような雪穂さんに戻れるわけないだろ。変わらざるを得ないんだよ。アンタもパパになってんねんぞ。いつまで仕事して家に金入れるか地雷踏み抜く事しか出来ない無神経男を貫いとんねん。
そしてなんで結ちゃんの話を蔑ろにするの。私は結ちゃんの体調が気になって気になって仕方ないくらいなのに親のアンタが一瞬で忘れて頓珍漢な提案してんの何なん?
あと忘れてるみたいだけど昨日机叩いて理性的に話も出来なかった相手とデートには行きたくない。絆されると思ってるならコイツの頭ん中お花畑過ぎるだろ。