名古屋名物「味噌煮込みうどん」の魅力

名古屋を代表する郷土料理のひとつ、味噌煮込みうどん。その最大の特徴は、豆みそ(八丁味噌)を使った深いコクと旨味です。
豆みそは、米や麦を使わず大豆と塩のみで作る愛知・岐阜地方の伝統的な味噌。長期熟成により、濃厚な味わいと独特の渋みが生まれます。
実は私も以前、味噌作りをしていた時期があります。麹と塩を混ぜたところに、やわらかく煮てつぶした大豆を加え、水分量を調整して1年寝かせます。
「難しそう」と思っていたけれど、意外と簡単でビックリしました。手作り味噌の深い味わいを知ると、豆みそを使った味噌煮込みうどんの美味しさもより理解できます。
この豆みそを使ったスープに、コシの強い麺を入れて土鍋でじっくり煮込むのが名古屋流。発酵食品として古くから親しまれ、寒い冬に体を芯から温めてくれる、まさに冬の定番グルメです。
手軽に作れる「寿がきや みそ煮込うどん」

本格的な味噌煮込みうどんを作ろうと思うと、材料を買い揃えるのが大変です。そんなときに便利なのが、寿がきや食品の「みそ煮込うどん」。この袋麺を使えば、簡単に本格的な味が楽しめます。
名古屋の味を手軽に再現できる、ありがたい一品です。
東海エリアではスーパーやドラッグストアで手軽に手に入りますが、それ以外の地域ではあまり並んでいないようです。その場合はネットで購入することもできますよ。
今回はこの袋麺を使って、半熟卵が美味しい「親子味噌煮込みうどん」を作ります。
親子味噌煮込みうどんの作り方

用意する材料(1人分)
・寿がきや「みそ煮込うどん」袋麺 … 1袋
・水…300cc
・鶏もも肉(またはむね肉、ささみ)… 50g
・白菜… 2枚
・長ネギ… 1/2本
・卵 … 1個
・お好みで:ちくわ、かまぼこ、油揚げなど
名古屋コーチンでも有名な名古屋だけあって、鶏肉と卵を使った「親子」料理も人気。味噌煮込みうどんに鶏肉と卵を加えることで、ボリュームも栄養もアップします。
今回はちくわを使いましたが、かまぼこや油揚げでも美味しく作れます。冷蔵庫にあるものを活用してください。
作り方①具材を食べやすい大きさにカットする
白菜はざく切りに、長ネギは斜め切りに、鶏肉は一口大に切っておきます。
作り方②鍋に水と具材を入れて煮る

土鍋に水300ccを入れ、白菜とネギを加えて火にかけます。固めの野菜から先に煮ることで、全体に均一に火が通ります。

沸騰したら鶏肉を加え、ひと煮立ちさせます。鶏肉の旨味がスープに溶け出し、コクが増します。
作り方③麺とスープを入れて煮込む

麺を加え、付属の粉末スープを入れて2分間煮込みます。豆みその香りが立ち上り、食欲をそそります。麺に味がしっかり染み込み、コク深い味わいになります。
作り方④卵を加えてさらに煮込む

ちくわやかまぼこなどの練り物を加える場合は、このタイミングで。真ん中に卵を割り入れ、蓋をして2分間煮込みます。
卵は半熟がおすすめ!
やわらか過ぎず、でも固すぎない絶妙な加減が、味噌煮込みうどんの卵の醍醐味です。蓋をして2分ほど煮たら、一度確認してみてください。黄身がトロリと麺に絡む瞬間が、至福の時です。

付属の七味唐辛子をお好みで振りかければ完成です。
実食!親子味噌煮込みうどんの美味しさ

一口食べると、豆みその深いコクと鶏肉の旨味が口いっぱいに広がります。コシのある麺に、味噌スープがしっかり絡んで絶品!
白菜は味噌を吸ってトロトロに。半熟卵を崩すと、黄身が麺とスープに絡んでまろやかさが増します。
体の芯から温まる、名古屋の冬の味。七味唐辛子のピリッとした辛さがアクセントになり、最後の一口まで飽きません。
アレンジも楽しめる
基本の作り方に慣れたら、お好みでアレンジも楽しめます。餅やしいたけ、春菊を加えてもいいですし、鶏肉ではなく豚肉でもおいしく作れます。油揚げも味噌スープを吸うと絶品でおすすめ! 家族の好みに合わせて、具材を変えながら楽しんでください。
年越しそばも良いけれど……

年越しといえば「そば」が定番ですが、いつもとちょっと趣向を変えて、今年は味噌煮込みうどんで年を越すのはいかがでしょう?
寒い大晦日の夜、土鍋から立ち上る湯気と豆みその香りに包まれながら、今年一年を振り返り、新しい年に思いを馳せる。体の芯から温まって、良い新年が迎えられそうです。
寿がきや「みそ煮込うどん」なら、手軽に本格的な味が楽しめます。ぜひ、この冬お試しください!
※価格などの情報は記事公開当時のもので、変更となる場合があります。また店舗により在庫の状況も異なりますのでご了承ください。