エアコン業者から放たれた耳を疑う言葉
業者にエアコンクリーニングを依頼したときのことです。「これで今年はカビの匂いを気にせず快適に過ごせる!」とワクワクしていたのですが……。
最初は黙々と丁寧に作業をしてくれていたものの、ふと作業の手が止まり、深刻そうな顔で部屋を見渡したかと思うと、急にこんなことを言い出したのです。
「奥さん、正直に言います。この家、運気が下がってますよ」
驚いて理由を聞くと、「家具の配置が良くない」「観葉植物の置き場所を変えないと気の流れが悪くなる」と、まるで風水のような講義が始まりました。私は風水に詳しくないですし、何より今はエアコン掃除をお願いしている身です。
「はあ、そうですか……」と愛想笑いをするしかありませんでしたが、内心は「そんなことより、手と時間を止めないでほしい」とヒヤヒヤ。その後も「本当はソファもこの向きじゃないほうがいい」など、作業そっちのけでアドバイスが続きます。自宅というプライベートな空間で、頼んでもいないダメ出しをされ続ける時間はとても不快に感じました。
最終的には普通に作業を終えて帰っていきましたが、プロとしての仕事内容ではない話を延々と聞かされ、私は戸惑うばかりでした。もちろん、親切心からの言葉だったのかもしれませんし、エアコン自体はきれいになり、スッキリしました。ただ、この出来事から、スルー力を身につけようと心に誓いました。
著者:山本春乃/30代女性/小学生の男の子を育てる母。医療系の受付事務。最近はドラマ鑑賞が息抜き。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
※生成AI画像を使用しています