知らないはずの話をする息子
なんと息子は「ママ、青いゼリー食べたい! ぼくがおなかにいるとき、ママがいつも食べてた青いゼリー! ママそればかり食べてたよね」と言いました。確かに私は息子を妊娠中、つわりで苦しんでいるとき、こればかりではダメだと思いつつ、ソーダ味のゼリーばかりを食べていたのです。
びっくりして「えっ!? なんで知ってるの?」と聞くと、息子は「だってそうなんだもん」としか言ってくれず、詳しいことは教えてくれませんでした。
その後も息子はときどき、「おなかの中にいるとき、この絵本読んだよね」と言ったり「おなかの中でこの音楽聴いたよ」と話したり……。
それが実際に妊娠中にしていたことばかりなので、驚かされることが多々ありました。しかもそれらの体験は、息子にとって「とても気持ちがよかった」経験だそう。愛おしくてうれしくて、少し怖さも感じて、聞くたびに驚いていました。
息子がこのような話をしているときは、私は否定せずに「そうだったんだね」と受け止めるようにしています。すると息子も安心して話してくれるようになり、胎内記憶や不思議な体験をたくさん教えてくれました。きっと子どもには大人には見えない世界や記憶があるんだなと思います。これからも想像力や感受性を大切にして、大きくなっていってほしいなと思います。
著者:吉本綾乃/30代・女性・会社員。2人の子どもを育てるママ。
イラスト:マキノ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)