ご近所のママを家に招いたら…
アパート住まいだったころ、2歳の男の子がいる夫婦が下の階に越してきました。奥さんのAさんが引越しのごあいさつに来たときの感じもよく、仲良くなれそうな予感。
Aさんが引っ越してきて2週間ほど経ったある日の朝、ゴミ出ししているとAさんに会い、立ち話になりました。すると、Aさんが「引っ越してきたばかりで土地勘がなくて……子どもの洋服を買いに行きたいけれど、まだ行けていないの」と漏らしたのです。力になりたいと思った私は「息子のお下がりでもよければ、おゆずりしますよ」と提案。Aさんもよろこんでくれたので、その日の午後、わが家へ洋服を取りに来てもらうことに。
子ども部屋のクローゼットにAさんを案内し、「この中の物はもう着ていないから、好きなもの持っていってね!」と伝えました。最初はニコニコと洋服を品定めしていたAさんでしたが、だんだんクローゼットではなく子ども部屋のおもちゃ箱をチラチラ……。
「あのぬいぐるみもかわいい〜」「車のおもちゃもいっぱい!」と褒めてくれたのですが、「おもちゃのお下がりもない?」と言ってきたのです。息子がまだ遊んでいるおもちゃなので慌てて断ると、Aさんは「そっか……」と残念そうな顔。
帰る前にコーヒーとお茶菓子を出すと、Aさんはコーヒーカップを繁々と眺めて「これすごくかわいい! 予備で使っていないのがあればゆずってくれない?」とおねだりしてきました。さらには「うちの息子も〇〇さん(私)の息子くんと同じ保育園に入れたい! 制服のお下がりもらえるし」とあまりにも図々しい発言が飛び出てきて私はビックリ。慌てて「お下がりをおゆずりするときは、私のほうからご連絡しますね。それ以外はゆずれませんよ!」と牽制したのです。Aさんは「断捨離のお手伝いしているだけなのにな〜」とブツブツ言っていましたが、結局お下がりの洋服を5〜6枚ほど持って帰っていきました。
その後、Aさんの夫とアパートの共用スペースでたまたま会ったとき「うちの妻がすみません」と申し訳なさそうな顔で謝ってきました。引越し前もご近所で物をゆずってもらうのが大好きだったというAさん。「困ったら、注意しますので僕に言ってください」と言ってもらえたので、安心してご近所付き合いを続けています。
お下がりをゆずるのはあくまでこちらの厚意。私もご近所やママ友に対して図々しい態度をとらないように、注意したいと思った出来事です。
著者:桂ゆかり/30代女性・主婦。働く乗りものが大好きな4歳の男の子と、ティッシュをヒラヒラさせて遊ぶのが大好きな2歳の女の子を育てるママ。夫は夜勤のため、月~土までワンオペの日々を過ごしている。
イラスト:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています