4月から保育園に通い始めた1歳半の息子。現在は保育園(本園)を母体とした小規模保育園ではあるものの、3歳になるとエスカレーター式に本園へ移れるシステムということもあり、両園合同の役員決めがありました。そこで何をするのかわからないまま役員になったのですが、3カ月目にして既にメリットがたくさんあったのでご紹介します。
直感で決めた役員への就任
激戦区ながらも保育園に無事入園でき、ドキドキの入園式当日。懇談会も終盤に差し掛かったころ、「役員決め」の時間が訪れました。役員とは、園の活動を保育士さんと共に支える保護者の代表のようなもの。保育園にこのような会があることさえ知らず驚きましたが、引っ越したばかりという心細い環境の私には、情報収集をする絶好のチャンス!
「立候補がないようなのでじゃんけんにします」という保育士さんの言葉を合図に、気付いたら挙手していた私。無事役員に就任しました。
第1回役員会までは荒れていた私の心
さっそく慣らし保育が始まり、同じ月齢で入園した子と同時に保育が進められていました。しかしある日、息子の保育時間だけ短く、慣らし保育が遅れていることに気が付きました。「ひどいぐずりもしていなのに」「もしかして意地悪?」と被害妄想すらしてしまう日々……。
さらには連絡帳に「ごはんの進みが悪いです」と書かれると「介助が面倒なんじゃないの?」と疑い、一度も着替えていない日には「放置しているのでは?」とモヤモヤ。初めての保育園生活に過敏になり、私の心はいつの間にか不信感でいっぱいになってしまったのです。
そして迎えた初めての役員会
当日、役員会は自己紹介から始まり、今後の方針について話があった後に「自由発言」ののち、「園長先生を呼んで対談」という流れでした。この「自由発言」では各々が園について気になることを挙げていくもので、その後の園長先生との話のなかで疑問をぶつけるという流れでした。
先輩ママさんからは、「なぜ◯組の教室は場所が変わったのか」「今年から〜〜になったのはなぜか」「×××をしてほしい」などの意見や要望がたくさん出ましたし、園長先生はその疑問に対して一つずつ丁寧に答えてくださいました。それらはどれも納得のいく答えで、園児を第一に考えてくださっていることが伝わるものでした。
園を信じると、自分もラクになる
役員会を終えて夫にすぐ電話。ひと言目は「私、役員になってよかった」でした。園児によりよい環境を与えようとする先輩ママ、それに応えようと試行錯誤する園の先生方。その思いを知れただけでも私のなかでは大収穫でした。それからというもの、ちょっと疑問を持っても、「何か理由があるんだろうな」と先生方を信じ、安心して預けられるようになったのです。
実際に慣らし保育の件は、同時期に入園したお友だちのママさんの職場復帰が早かったため、急いでおこなっていたというだけでした。何かあったら役員会で相談できるという切り札は、すっかり私の精神安定剤になりました。
前に出るタイプではない私ですが、子どもの生活する環境を知りたいという思いでなった役員。初めての保育園に対する不安を払拭でき、さらに今通っている保育園を好きになれたこともあり、結果は大正解でした。今後も1年間は月に1度の役員会や不定期の懇親会が続きます。引き続き先輩ママさんから保育園のことや育児のノウハウをたくさん教えてもらうつもりです。
著者:高橋さちこ
1歳男児の母。新卒で営業職に就き、妊娠を機に退職。その後就活・保活に成功し、現在は働きつつ妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。