キャラクターのゲームに初挑戦
娘が2歳のころ、よく訪れていたショッピングモールがありました。子ども用品売り場の一角にあるキャラクターのゲームコーナーは、娘の大好きな遊び場。「◯◯はどーこだ?」「見つけてタッチしてね!」という音声ガイドに合わせ、画面の中のキャラクターを探してタッチするゲームです。
普段はお金を入れずに画面を眺めて楽しんでいた娘ですが、その日は思い切って実際に挑戦させてみることに。お金を入れると、娘は期待に目を輝かせながら画面をじっと見つめ、今か今かとタッチする準備をしていました。
突然乱入してきたのは…
ところが、ゲームが始まった瞬間にハプニングが起こります。見知らぬ3〜4歳くらいの男の子が突然駆け寄ってきて、娘を押しのけるようにして画面をタッチし始めたのです。
驚いた私は「ごめんね、今は遊んでいる最中だからね」と伝えましたが、男の子が止まる気配はありません。そのまま画面の前に立ちはだかり、次々と正解をタッチしていきます。
ゲームに慣れている様子の男の子に、娘はすっかり圧倒されてしまったようでした。声をかけても無視されてしまい、かといって知らない子の体を無理に制止することもできず、戸惑っている間にあっという間にゲームは終了。男の子は、最後に出てきたカードをひょいと私に手渡すと、そのまま走り去ってしまいました。
近くにいた保護者の反応にあぜん!
男の子の後を目で追うと、少し離れた場所にお母さんらしき人の姿が。その人は「一緒に遊ばせてもらってよかったね」と男の子に声をかけ、私のほうへ軽く会釈をして立ち去っていきました。
最後にカードが出てきたのを見れば、お金を入れて遊んでいたことはわかるはずです。娘を押しのけてまで画面を占領していたのに、「すぐ近くにいるのなら、どうして止めてくれなかったのだろう……」と、なんとも言えない複雑な気持ちに。
娘は突然の出来事に驚き、その場に立ち尽くしていました。もう一度やるか聞いても反応がなく、自分よりも手際よくタッチする男の子の姿を目の当たりにして、自信をなくしてしまった様子。その日は再チャレンジすることなく、そのまま帰宅したのでした。
せっかくの初挑戦を笑顔で楽しませてあげたかったのに、予想外の展開に戸惑うばかりの出来事でした。ただ、こうした公共の場では、周囲の子どもの動きにもより注意を払うことが大切だと痛感しました。
それ以来、ゲームをするときは娘の背後をそっとガードするように立ち、安心して遊べるように気をつけています。親としての学びにつながった、忘れられない経験となりました。
著者:宮田 さや/30代女性。2019年生まれ・発達ゆっくりさんな娘のママ。子育ての合間に勉強し、幼稚園教諭と保育士の資格を取得。子どもと関わる仕事に憧れつつも、現実はワンオペ育児に奮闘中。趣味は旅行で、近々、旅行先で惹かれた地域に移住予定。自分にも娘にも甘めで、毎日ゆるゆる、楽しく過ごしている。
イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)