わが家のパパは音楽が大好き。私が妊娠中に好んで聞いていた音楽やパパの好きな音楽のMIX CDを、長女と長男それぞれのときに「誕生記念MIX」として作ってくれました。そのときのエピソードをお伝えします。
音楽は子どもに一番最初に教えたいこと
わが家のパパは、コアなレコードコレクターで音楽マニア。そして「わが子が最初に耳にする音楽は、パパが選ぶ! 世界にはこんなすてきな音楽があると教えたい」というポリシーがあります。
長女、長男の誕生時には2人に「誕生記念MIX」CDを作り、退院して帰宅するときに車中で流してくれました。CDはわが子への贈り物でしたが、産後に情緒不安定だった私の心にも音楽がすみずみまで染み渡り、涙があふれました。そして、前向きなパワーをもらいました。
MIX CDは子育て中にもパワーを発揮
パパが作ったMIX CDは、私が妊娠中に好んで聴いていた音楽と、パパが大好きで子どもに聴かせたい音楽が合わさっています。
もしかするとわが子に胎内記憶があるのか、私の好きな音楽が流れるとピタリと泣き止むことが多く、とても助けられました。また、パパの好きな音楽は、口下手で言葉の少ないパパから子どもへのメッセージに思えて、聴くだけでとてもやさしい気持ちになります。この2枚のMIX CDを聴くと音楽の力って偉大だなと感じます。
子どもが思春期を迎えたら贈りたい
パパが作ったMIXは、子どもたちが大人への階段をのぼり始める思春期に渡すつもりです。今はママに抱きついて泣いている子どもたちも、いつか流れる涙を自分で拭わなければならない日が来ます。そんなときに「あなたはひとりじゃないよ。愛しているよ」というメッセージになればいいなと思っています。
子育てでは、パパにいろいろと不満もありますが、このMIX CDに関しては「パパ、いい仕事したね!」と思っています。
子育てをするうえで、何か「形」として残せるものがあると素敵ですよね。音楽や写真、絵、一緒にスポーツに取り組むなど、時間を超えて親子を結びつけてくれるものを大切にしていきたいなと思います。
著者:伊川 遥
女の子と男の子の二児の母。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は読書、音楽、料理、ボルダリング、絵を描くこと。