トイレに残されていた「忘れ物」
8歳の娘のお友だちが2人、遊びに来たときのことです。そのうちの1人、Aくんはわが家に来るのは初めてでした。子どもたちは自分たちで自由に遊び、時折それぞれトイレに行きながら過ごして、約束の時間になると帰宅していきました。
帰り際、最後に「おれ、トイレ!」と駆け込むAくん。私は「いってらっしゃーい」と送り出しました。
ところが、お友だちが帰宅した後しばらくして私がトイレに入ると、便器の中には流し忘れられたものとトイレットペーパーがそのままの状態で残っていたのです。
「えっ」と思わず声が出てしまいましたが、直前の状況から考えて、心当たりはAくんしかいません。その日は私が流し、それ以上は気にせず過ごしました。
流し忘れの理由はもしかして…!?
後日、Aくんのママに会ったときに「Aくん、お家でトイレを流さないことってある?」とさりげなく聞いてみました。すると「えっ!? いや、ないと思う……」と驚くママ。2人で原因を考えた結果、どうやらAくんは「流す」ためのボタンがどこにあるかわからなかったようなのです。
わが家のトイレはボタン式で、壁にあるボタンを押さなければ流れません。しかし、小学2年生ではまだ「流す」という漢字が読めなかった可能性に加え、Aくんの家はレバー式だったため、操作方法がわからなかったのかもしれません。
この出来事以来、子どものお友だちがトイレに入るときは「このボタンで流して、ここで手を洗ってね。拭くときはこのタオルを使ってね」と丁寧に説明するようにしています。お互いにとっての「当たり前」は違うもの。ちょっとした心配りが大切だなと感じた出来事でした。
著者:山口花/30代女性/2017年生まれの女の子と、2021年生まれの男の子のママ。夫の地元で個性的な人たちに囲まれながら育児しつつ、教育系ライターとして活動中。
イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)