お年玉の2万円はどこに!?
わが家では、「お年玉の総額2万円のうち、1万円は自分で使い、残りの1万円は将来のために貯金する」という約束になっていました。
夕方、帰宅した息子に「おかえり! 楽しかった?」と明るく声をかけました。そして約束通り、「1万円は貯金に回すから、預かるね」と手を差し出したときです。
さっきまでの笑顔が嘘のように、息子はうつむき、もごもごと何かを呟いています。 「……あ、あの……」 「どうしたの? 1万円、あるよね?」 私の問いかけに、息子はついに黙り込んでしまいました。
重苦しい沈黙が続くなか、嫌な予感が胸をかすめ、思わずイラっとして息子に聞きました。
「え、まさか、お年玉の2万円、全部使っちゃったの……?」
「半分は貯金する約束だったよね!?」
私の言葉に、息子は答えました。
「友だちがどうしても必要だって言うから……全部、貸した……」
私はお金の貸し借りがどれほど簡単に大切な友情を壊してしまうか、トラブルの怖さを言い聞かせました。
最初は「友だちだし、すぐに返してくれるはず」と信じていた息子。しかし、数日経っても連絡はなく、次第に表情が曇っていく様子を見て、私の胸もざわつきました。善意でお金を貸したつもりが、いつの間にか不安でいっぱいになっていたのでしょう。
その後、意を決して相手のご家庭に連絡を入れることにしました。先方の保護者の方は大変驚かれ、すぐに返金という形で対応してくださいましたが、息子は気まずさからか、しばらくそのお友だちと距離を置くことになってしまいました。
今回の出来事は、私たち親子にとって大きな試練であり、学びの時間でもありました。息子には「本当に相手を思うなら、安易にお金を貸すのではなく、別の助け方を考えようね」と、お金の重みをしっかり伝えました。
相手の親御さんと冷静に話し合えたことで、揉め事に発展せずに済んだのは不幸中の幸いです。息子自身も、自分の甘さを反省してお金との付き合い方を見直す良いきっかけになったようです。
思春期で難しい年ごろではありますが、困ったときに相談してもらえる関係でいられるよう、日ごろから何でも話し合える空気感を大切にしていきたいと、改めて思った出来事でした。
著者:山本真理/40代女性/中学生の息子と小学生の娘を育てる母。事務のパートをしながら、家事と子育てに奮闘中
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
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