早く帰ってくると言った夫が帰宅したのは
息子が8歳のころのことです。その日の私は在宅ワークの仕事が立て込んでおり、19時からの息子のスイミングの送迎をどう工面するか頭を悩ませていたところ、仕事中の夫から「今日は早く帰れるよ」とLINEが届きました。夫の言葉に「18時の定時に上がって、18時半には帰ってきてくれるのかも!」と、一筋の光が見えたような気がしました。
「じゃあ、今日のスイミングの送迎をお願いできるかな?」と聞くと、夫からは「OK!」と頼もしい返信が届きます。私は「これなら夕飯を食べさせたあと、すぐに仕事に戻れる。送迎の往復時間がない分、一気に片付けちゃおう!」と一安心し、溜まっていた業務に没頭することにしたのです。
ところが、帰宅予定の18時半を過ぎても、一向に夫が帰ってくる気配はありません。刻一刻と迫る出発時間。「いつ帰ってくるの? 間に合わなくなるよ」と焦ってLINEを送りましたが、既読すらつきません。息子に大急ぎで夕飯を食べさせたあと、私は「あてにするんじゃなかった!」と後悔しながら慌てて仕事を切り上げ、身支度を整えました。
結局、時計の針が19時を回っても夫は現れず、私が慌てて車を出して送迎をこなすことに。バタバタと家を飛び出しながら、込み上げてくるモヤモヤを必死に抑えていました。
夫がようやく玄関を開けたのは、20時前でした。「早く帰るって言ってたよね?」と思わず声を荒らげる私に、夫は不思議そうな顔でこう言ったのです。
「え、19時過ぎには会社を出たし、いつもよりずっと早いよ?」
驚いたのはその後です。よくよく話を聞いてみると、夫はそもそも「習い事が19時から」というスケジュールすら把握していなかったことが判明。彼にとっての「OK」は、内容を理解した上での承諾ではなく、ただの生返事に過ぎなかったのです。
スケジュールを把握していないから、私の「19時の送迎をお願い」という言葉が持つ重みも、1分1秒を争う切迫感も、彼には全く届いていませんでした。
そもそも私にとっての「早い」は、夕飯や送迎などの家事が回るタイムリミットである18時半。一方で夫にとっては、単に「残業をせずに上がれた」という自分基準のものでした。「助かる」と期待してしまった分、育児の現場を全く見ていない夫との温度差にがっかりし、なんだかどっと疲れが出てしまいました。
その夜、息子が寝静まったあとに、私は夫と改めて話をしました。私の状況と思いを伝えると、夫は「そんなにギリギリで回しているとは思わなかった」と、自分の認識の甘さを認めてくれました。
そこで、わが家では「何時に帰り、何の役割をこなすか」をセットで共有することにしました。
「19時の送迎に間に合う?」「18時半に帰るから任せて」と具体的に確認し合う。たったこれだけのやり取りですが、私の勝手な期待もなくなったからか、イライラすることもなくなりました。夫も納得してくれ、今ではこの時間と役割の事前確認がわが家の鉄則になりました。
「言わなくてもわかってほしい」とつい甘えてしまいますが、一番近い存在だからこそ、すり合わせが必要なのだと実感しています。ほんの少しの具体的なやり取りでお互いがラクになるならと、今日も「何時になる?」の確認を欠かさないようにしています。
著者:小川エミ/40代女性/15歳の息子を育てる母。会社員。趣味はテニス、サッカーなど。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
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