見てしまった夫の秘密
防犯と留守番中のペットのために、リビングに見守りカメラを設置しました。ある休日、私は外出しており、夫が家で留守番をしてくれていました。
普段なら夫がいる時にカメラを見ることはありません。しかしその日は、朝から愛犬が咳をしていたので、外出先でもそのことが頭から離れませんでした。
「ちゃんと休ませているかな」
アプリを開く手が一瞬止まりました。夫が1人でいる時間を、こちらが勝手に覗くことになるので、迷いがあったのです。けれども結局、心配が勝ってしまいました。
するとスマホに写ったのは、私の想像をはるかに超える光景でした。
普段は寡黙で、感情をあまり表に出さない夫。しかし画面の中の彼は、愛犬を抱きしめ、裏返ったような高い声で話しかけていたのです。
「でちゅね〜、さみしかったでちゅか〜? 世界で一番かわいいでちゅねえ〜」
それは、私が一度も聞いたことのないような、とろけるような赤ちゃん言葉でした。
夫はそのまま愛犬のおなかに顔をうずめ、スリスリと頬擦りを繰り返しています。その姿は、いつものクールな彼とは完全に別人。私はスマホの画面を見つめながら、驚きを通り越して笑いが止まらなくなってしまいました。
帰宅後、何気ない会話の流れで、私は正直に切り出しました。
「今日、ちょっと心配で……カメラ見ちゃった」
一瞬、夫の動きが止まります。
「『世界で一番かわいいでちゅね~』って言ってたよ」と続けると、夫は赤くなり
「……見られてたのか」と照れていました。
その反応を見て、私は恥ずかしい思いをさせてしまったことに少しだけ胸が痛みました。ただ、夫はそれ以上は何も言いませんでした。そして、一度知られてしまったことで吹っ切れたのか、それ以来、私の前でも時折、あの高い声で愛犬に話しかける姿を見せるようになったのです。
「誰も見ていないと思っていたから」とこっそり見せていた甘い姿が、今ではすっかり家の中の日常になりました。前より少しだけ賑やかで、少しだけ素直になった夫の様子を、私は横で見て楽しんでいます。
著者:丸山亜美/30代女性/小学生の女の子2人の母。趣味はドラマ鑑賞でおしゃれも大好き
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
※AI生成画像を使用しています
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