突然届いた訃報
再会からしばらくして、その卒業生の父親が急逝されたと聞きました。あまりにも突然の知らせに、言葉を失いました。
私は慌ててお香典を包み、お通夜に参列しました。式の場で再会した卒業生は、深い悲しみに沈んだ表情をしており、その姿を見るのがとてもつらかったのを覚えています。
届かなかったあいさつと揺れる気持ち
四十九日が過ぎても、数カ月がたっても、特に連絡はありませんでした。
「忙しいのかもしれない」「住所を書き忘れたのだろうか」など、理由をあれこれ考えてはいましたが、次第に「そもそも見返りを期待するものではない」「寄付として扱われたのかもしれない」と、自分の気持ちを収めようとしていました。
数カ月後に気付いた大失態
数カ月後、大掃除で部屋を片づけていたときのことです。引き出しの奥から、香典袋に入れたはずの中袋が出てきました。中身が入っていないまま渡していたことに、その瞬間、気付いたのでした。
完全に私の不手際でした。これまで一度も経験したことのない、大きな失敗でした。
まとめ
その後、卒業生と何度か顔を合わせる機会はありましたが、何も言えないまま時間だけが過ぎています。このことは、今も本人には伝えられていませんし、誰にも話せずに胸の奥にしまったままです。今もなお、心に残り続けている出来事です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:小泉 郁/60代女性・会社員
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
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