見知らぬ女性にかけられた言葉
保育園のお迎え後、夫と子どもたちでスーパーへ。「これはー? 」と商品を指さす息子に「まだ家にあるからなくなったら買おうね。朝ごはんはパンがいいなら、明日のパンを買いに行こう! 」と声をかけて、産後初めての買い物を楽しく感じていました。
しばらくすると、購入する商品に悩む夫を待ちきれない息子が、カートを押し進み始めました。もともと買い物する予定ではなかったので、抱っこ紐は持っていません。私は娘を抱っこしながら、息子の後をついていきました。周りに迷惑にならないように息子に声をかけて、人にぶつかりそうだと思いカートを止めようとすると、カートを自分で押したい息子から「触らないで! 」と言われてしまいました。
子どもが2人になると買い物するだけでも大変だなと考えていると、何度かすれ違った70代くらいの見知らぬ女性に「ねぇ、さっきから見てたんだけど……」と声をかけられました。
きっと息子を止めきれない私は怒られるのだと思い、思わず身構えたのですが、女性が放ったのは思いもよらない言葉でした。
「あなたたち、すんごい幸せそう! うちはもう、家に私1人しかいないからさ。いいわねぇ懐かしい!」
驚きつつも、うれしくなり「ありがとうございます。頑張ります」とお礼を伝えました。別れ際にも「本当にいいわねぇ」と温かいまなざしをくれた女性。初めての子ども2人との買い物は大変だなと感じるばかりでしたが、女性の一言で、この大変な時間もかけがえのない時間なのだと思わされました。
私は日々を過ごすことに精一杯で、子どもと過ごす時間がどれだけ幸せなことかをかみしめることを忘れていたのかもしれません。その後は育児で大変だな、面倒だなと感じてしまうときにはおばさまの言葉を思い出し、「今しかない大切な時間」と思うようにしています。そうすることで心に少し余裕が持てるようになった気がしています。温かい声をかけてくださったおばさまに感謝した出来事でした。
著者:中村ゆめ/30代女性/2021年生まれの息子と2025年生まれの娘の2児の母。大学で保育を学び、福祉施設で勤務。現在は育児休暇中。趣味は音楽鑑賞とコンサートやライブへ行くこと。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
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