母の還暦祝いは家族で旅行へ
父の急逝により延期になっていた、母の還暦祝い旅行。姉2人と「いろいろなことが落ち着いたし、そろそろ再計画しよう」と話し合い、ついに実現することになりました。
懸念点は、2年前から実家で引きこもり生活を送る兄の存在です。しかし、兄は働いていたころから家族行事に同行するタイプではなく、身の回りのことも自立してこなせます。
母が兄に旅行のことを伝えると、案の定「留守番してる」とのことだったので、私と姉2人、それぞれの子どもたち4人、そして主役の母というメンバーで行くことにしました。
旅行はとても楽しく、子どもたちとおばあちゃんの最高の思い出を作ることができました。ところが帰宅後、義父母へ渡す予定のお土産を手に夫へ報告すると、なぜか夫は不機嫌な顔に。
「……何かあったの?」
問いかける私に、夫は言葉を濁すばかり。楽しかった旅の話も「ふーん」と投げやりに聞き流す夫に苛立ち、理由を問い詰めると、信じられない言葉が返ってきたのです。
「謝りに来い」義父母の理不尽な怒り
「……親父たちが、今回の旅行をよく思ってないんだ。引きこもりの兄をひとり残して旅行へ行くなんておかしいって」
耳を疑いました。実家の内部事情も、兄の様子や性格も知らない義父母が、なぜ部外者の立場で非難してくるのか。さらに、義父から夫へのメールには、信じがたい要求が綴られていました。
「兄が引きこもっているのに、ひとりにするのは変だ。おかしいと認め、こちらに謝りに来い」
理解が追いつかないまま、夜の10時という遅い時間に、今度は義母から私に直接電話がかかってきたのです。
「〇〇ちゃん(私)、今回はあなたが間違っているわ。お父さん(義父)の言っていることは正しいと思う。そこ、ちゃんとわかっているの?」
その後、一方的に責め立てられる日々が1週間も続きました。実母に相談すると、「私たちは間違っていないし、今回の旅行でお兄ちゃんへの悪い影響などはなかったから、謝ることではないんじゃない?」と言ってくれましたが、私の心はボロボロでした。
最終的に夫がひとりで義実家へ出向き、話し合うことでその場は和解となりました。結局、用意したお土産を渡すことはできず、あんなに楽しかった旅行の話をすることさえ、わが家ではタブーになってしまったのでした。
楽しかった旅行をこのようなかたちで台無しにされ、義父母への不信感は強くなりましたが、話し合いに行ってくれた夫には感謝しています。実家の事情も知らない義実家から、家族のあり方を一方的に決めつけられる怖さを知り、結婚後の親戚付き合いにはより一層慎重にならなくてはと思わせられた出来事でした。
著者:佐々木 しおり/30代女性。2018年と2022年生まれの男の子のママ。長男とKPOPの推し活中。自然に囲まれながらの育児を楽しんでいる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
※AI生成画像を使用しています