重なるトラブルと「私のせい」という自責
息子は通常学級に通っていましたが、3年生になると学習内容が難しくなり、周囲との関係づくりにも苦戦する場面が増えていきました。そこで、担任や発達外来の先生と相談を重ね、支援学級への転籍を決めました。
それにともない、教育センターで知能検査や手続きをおこなうことになったのですが、私の心は正直晴れませんでした。
学校の先生からは「家庭でのご指導も、もう少し徹底していただけますか?」と親子で厳しい指摘を受けることが多かったため、教育センターでもきっと、息子の「できていないこと」や「問題点」ばかりを話すことになるのだろう……と気が重かったのです。
専門家がくれた、思いがけない言葉
担当の方に、学校生活での悩みや課題を打ち明けている最中、思わず本音がこぼれてしまいました。
「私がもっと学校生活について踏み込んで見てあげればよかった。そうすれば息子も学校で問題を起こさず済んだかもしれない。私の育て方が悪かったんです……」
すると、担当の方はやさしくこう言ってくれたのです。
「お母さん、自分を責めないで。こうして教育センターまで相談に来ることだって、ものすごく勇気がいることなのよ。わが子のために一歩を踏み出した自分を、まずは認めてあげてね」
その言葉を聞いたとき、私は自分が思うほど「何もできない親」ではないのかもしれないと、自信をつけてもらったような気がしました。がむしゃらに頑張っていても、発達障害児の育児はスムーズにいきません。私はいつの間にか、うまくいかないことすべてを「自分の努力不足」だと思い込んでいたのかもしれません。
子育てがうまくいかないとき、どうしても自分に責任があると考えてしまいがちでした。しかし、客観的に見れば、意外と自分も頑張っているのかもしれないと思い直すことができたのです。時には冷たい目で見られたり、心ない言葉をかけられたりすることもありますが、現在は多方面の専門家の力を借りながら、息子の学校生活をサポートしています。
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お子さんの発達に関する悩みや、学校生活でのトラブルが重なると、つい「自分の育て方のせい」と自分を責めてしまいがちです。しかし、今回の体験談にある通り、教育センターなどの専門機関に相談することは、お子さんに適した環境を整えるための前向きな選択肢の一つです。
もし今、お子さんの様子に不安を感じているなら、まずはスクールカウンセラーや市区町村の子育て支援窓口など、身近な場所に相談してみてください。専門家を頼ることは、親御さんの心の負担を軽くするだけでなく、お子さんの可能性を広げる大切な一歩になります。ひとりで悩まず、周囲の力を借りる勇気を大切にしてくださいね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:いちのせはち/30代女性。2016年生まれの男の子と、2017年生まれの女の子を育てるシングルマザー。
息子は発達障害・軽度知的障害あり、公立小学校の通常学級に在籍中。「子ども発達障がい支援アドバイザー」の資格を取得し、子どものサポートのため会社員を辞めフリーランスに転身。バイリンガル育児にも取り組んでいる。日々の癒やしはK-POPアイドル!
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
※AI生成画像を使用しています