「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は乳腺炎を繰り返すママからのご相談です。
Q.乳腺炎を繰り返し、つらいです
生後9カ月の娘を母乳で育てています。
乳腺炎を繰り返し、病院や助産院に通っただけで7回、葛根湯や自分で搾乳して治した乳腺炎も含めると数えきれないです。乳腺炎になると、熱は出るし全身だるいし、なによりおっぱいが痛くて医療機関に行くのもしんどいです。
なぜこんなに乳腺炎を繰り返すのかわからなくてつらいです。片方授乳しているともう片方から溢れるし、お風呂も白濁するくらいでおっぱいの分泌が良いのかなとは思うんですけどつらくて……。何かアドバイス頂ければなと思います。
高塚あきこ助産師からの回答
乳腺炎になりやすい方は、体質ということもありますが、分泌が良い方や、授乳時間が空いてくると、張りが気になったり、痛みが出たりすることもありますね。張りや痛みが気になる場合は、アイスノンなどをガーゼにくるんでおっぱいを冷やしてみてくださいね。また、お食事内容にも気をつけていただくといいかもしれません。一般的には、ナッツ類や魚卵、チョコレート、生クリームやバターなどの油脂(特に動物性脂肪)、もち米、肉の脂身、乳製品などはおっぱいを張りやすくすると言われています。基本的には、魚を中心とした和食の粗食を心がけてみてくださいね。また、お食事の摂取量を控えめにしていただくと、おっぱいの分泌が抑えられることもありますよ。よろしければお試しになってみてくださいね。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
母乳分泌過多の原因
●不適切な授乳間隔
母乳が出るようになると、赤ちゃんが飲んだ分だけ母乳がつくられるようになります。ですが、赤ちゃんが眠りがちだったりして授乳間隔があいてしまうということが続くと、母乳の生産が減少したり、逆に出すぎるようになったりします。
●不適切な授乳時間
母乳を飲ませるとき、左右のおっぱいを両方吸わせましょうと説明されると思います。その際に、短時間で左右の授乳を切り替えてしまうというのも、母乳分泌過多の原因になるといわれています。
●不適切な搾乳
おっぱいが張っているけれど、それほど赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれない……ということもあると思います。その際、母乳を搾って飲ませるよう指導されるかもしれません。
おっぱいが張ってつらいとき、スッキリするまで搾乳をしてしまうのは逆効果。搾った分だけ、母乳がつくられてしまいます。
授乳前後の搾乳も必要な場合のみにとどめておいた方がよいと思います。おっぱいを空にする必要はないんです。
●疾患や薬物の影響など
ママ自身が高プロラクチン血症、下垂体腺腫、甲状腺機能低下症などの病気を持っていたり、薬物の影響で、母乳分泌過多になる場合もあります。
母乳が出すぎるときの対処法
●授乳姿勢の見直し
母乳分泌過多かなという場合は、まず授乳姿勢を工夫してみましょう。
ママが後ろによりかかるような姿勢をして、赤ちゃんをうつぶせにしておっぱいを飲ませます。そうすることで、赤ちゃんがむせることを防ぐことができます。
●1回に片方からのみ授乳をする
「一定の間」、1回の授乳でおっぱいがスッキリするまで、片方のおっぱいだけを吸わせるという方法があります。
これは一時的な方法で、おっぱいの中に母乳が残る状態をつくることで、母乳の分泌を減らしていくというものです。
●キャベツ湿布・ハーブティ
おっぱいが張ってつらいとき、濡れタオルで冷やすと張りが落ち着くことがあります。
乳首と乳輪部を避けてキャベツの葉を貼るのも効果的といわれています。また、セージをお茶にして飲むことも母乳分泌を抑えることができるとのこと。
●食事制限は必要?
母乳分泌過多の対処法として、食事や水分制限をすすめられることがあるかもしれません。極端な食事や水分制限はかえって、よくありません。バランスの良い食事を心がけ、適度な水分摂取をしていきましょう。
※参考:基礎知識(ベビー)「母乳が出すぎる【授乳中のトラブル】」【監修者:助産師 REIKO】
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