見知らぬパパさんに怒られた話
子どもたち2人を連れて、近所の公園へ遊びに行ったときのことです。
公園には、ボール遊びをしている小学生くらいの少年たちのグループと、パパと小さな女の子の親子連れがいました。少年たちの中には見覚えのある顔があり、おそらく長男と同じ学校の子どもたちだと思います。ただ、長男自身は特に親しいわけではないようだったので、私たちも気にせず自分たちの遊びに集中していました。
しかし、しばらくすると少年たちのボールが何度もこちらの方向に飛んでくるようになりました。一緒にいる小さな娘にぶつかっては危ないと思い、少し離れた場所に移動することにしました。それでも、なぜかまたこちらへ向かってボールが飛んできたのです。
このままでは安心して遊べないと感じ、私は少年たちのグループへ声をかけにいきました。危ないから気をつけてほしいと伝えると、彼らは素直に「気をつけます」と返事をしてくれました。それからはボールが飛んでくることもなくなり、ようやく安心し、楽しく遊ぶことができました。
これで大丈夫と思っていたのですが、5分ほどすると、先ほど公園にいたもう一組のパパが、こちらへ近づいてきました。
「おい! あんた!あんたがさっき注意したから、あの子たちのボールがうちのほうに飛んでくるようになったじゃないか! 」
突然のことに、私は本当に驚きました。見知らぬ人から突然怒りをぶつけられたことで、どうしていいかわからず固まってしまったように思います。
結局、その場にいるのがつらくなり、私たち親子は早々に公園を後にしました。その後、少年たちやあの親子がどうなったのかはわかりません。
家に帰ってから冷静に考えると、あのパパの怒りは、本来なら少年たちに向けるべきものだったのだと思います。怒りの矛先を間違えてしまえば、話はすれ違い、解決は遠のくのだと気づきました。
突然の理不尽な出来事にモヤモヤした気持ちはありましたが、もし次に同じような場面があったら、「それは私ではなく、ボールで遊んでいる子たちに伝えてください」と、毅然と対応できる自分でいたいと思いました。
著者:武藤沙織/40代女性/10歳の息子・4歳の娘を育てる母。団体職員。時短家事を研究中
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)