上の子に赤ちゃんが生まれることを伝える
わが家は第一子と第二子の間に生まれてこられなかった赤ちゃんがいたので、だいぶおなかが目立ってから上の子に「お姉ちゃんになるんだよ」と教えました。3歳半までひとりっ子だったので赤ちゃん返りが不安でしたが、意外とうれしそうな反応でした。
「赤ちゃんと遊ぶー」と言ったり、おなかが動くのを見て喜んだり、名付けに加わったりして過ごしました。ただひとつ「ママだーいすき」とよく言っていたのに、言わなくなったことが気がかりでした。
赤ちゃんを出産後、上の子の様子は…
そして、下の子が誕生。私が入院中、上の子は祖母宅でお泊まりでした。退院後は姉妹の育児がスタート。幸い、新生児期はおっぱい・おむつ以外はほぼ寝てくれていたので、常に上の子優先での生活ができてよかったです。 甘えてきたら抱っこしたり、遊んであげたり、ごはんを食べさせてあげたり、保育園はお休みさせて……と、どこまで優先すればいいの?と思いながらも要求に応じていました。
上の子は「〇〇ちゃんを抱っこしないで! 先に抱っこして!」と言うこともあったので、お姉ちゃん扱いはせず、下の子をかわいがってくれたときには「ありがとう!」「笑ってるね。●●のことが好きみたい」「●●が面倒見てくれて助かるよ!」と気分を上げる声かけを心がけていました。
赤ちゃん返り以上の心の葛藤
しかし夫や義父母が、上の子に「お姉ちゃんでしょ」とお姉ちゃん扱いすることで、大爆発してしまうこともありました。話をよくよく聞いてみると、他の人に「赤ちゃんかわいいねー」と言われたり、抱っこする様子を見て嫉妬がたまっていったことも要因だったようです。
「抱っこって言ってもいいんだよ」と伝えても、「でも〇〇ちゃんを抱っこするから無理でしょ!」の一点張り。「ママは赤ちゃんがいて大変。私はお姉ちゃんだし」と4歳なりに考えていたように思います。頭では理解しても、まだ受け入れられないという、赤ちゃん返り以上の大きな葛藤を持っていたのでしょう。それからは、上の子のささいなことにも注視し、怒りがちになってしまわないように気をつけました。
現在の様子
下の子は完全母乳だったため短時間でしたが、夫や実母に下の子を見てもらっている間に上の子と公園や映画、髪をカットしに行ったりと2人の時間を楽しんでいます。
時々「〇〇ちゃんいるからパパと行く」と気をつかうのですが、「ママは2人で行きたいんだよ」と伝えるとやっぱりうれしそうです。登園渋りもほとんどなくなりましたが、たまに「今日はお休みする」と言うときにはOKし、させたいようにさせています。
上の子は8カ月経った今も甘えん坊ですが、自ら進んで下の子の面倒を見てくれることも増えました。たまに下の子に「おいで」というと上の子が競って高速ハイハイで来たりもしますが……。 だんだんお姉さんらしくなり、この8カ月は無駄ではなかったと実感しています。「だいすき」も言ってくれるようになり、元に戻ってよかったです。
「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。
監修/助産師 松田玲子
作画/まきこんぶ
著者:西田まい
4歳と0歳の姉妹の母。育休中のパート保育士。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。