誰かに悪評を流されている…なぜ?
娘が2歳で保育園に入園したのを機に、私は同じクラスのママたち3人とグループLINEを開設。中でもBさんは、仕事で忙しい私をいつも「無理しないでね」と労ってくれる、一番の理解者だと思っていました。
しかし、入園して半年程度経ったある日のことです。園でおもちゃの取り合いから、娘とAさんの娘の間で軽いトラブルが起きました。お互いけがもなく、どちらが悪いわけでもない、よくあることだしお互いに「ごめんね」と和解していると、先生からは言われていました。
しかしその夜、グループメールにAさんから「最近、親のしつけがなってないせいで、他人に迷惑をかける子が多くない?」と突き放すようなメッセージが届いたのです。続けて「うちの子、今日クラスでお友だちとけんかになったらしいんだけど、うちの娘が悪いとは思えないから絶対相手が悪いと思う。親から謝罪もないしほんと神経疑う」と言うのです。
名指しはしていませんでしたが、内容的に私へ向けた言葉だとショックを受けました。確かにAさんに直接謝罪はしていませんでしたが、娘が悪いとは聞いていないし、何より子ども同士が謝って解決したと聞いていたので、私は親同士がむやみに首を突っ込まなくてもいいと思っていました。思わずBさんに個別で相談すると「Aさんも虫の居所が悪かったのかもしれないね」「時間が解決してくれるよ」とフォローしてくれました。私はその言葉に少し救われたのです。
ところが数日後から、園で突然私の悪評が広まっていきました。それは「他のママの悪口を言っている」「夫婦仲が悪いせいで子どもが暴力的になっている」など、身に覚えのないものばかり。夫婦仲も良好でしたし、先生からも娘はお友だちにやさしいと聞いていたので気にしないようにしていましたが、次第に周囲から避けられ、ついにはBさんまでも避けてくるように。まさかここまでの悪評になるとは思いませんでした。他にきっかけになりそうなこともなかったので、私は「きっとAさんの気を悪くさせてしまったせいで、悪口を言いふらされているのかも」と感じ、ひどく落ち込みました。
そんなある日の夕方、園の廊下でAさんに呼び止められました。Aさんは目を赤く腫らし、「〇〇さん(私)、本当にごめんなさい……! 私、最低なことをしてた」と突然謝罪してきたのです。驚く私に、Aさんは震える手で自分のスマホを見せてくれました。そこには「〇〇さん(私)、裏では『Aさんの家は教育方針がなってなくて娘ちゃんがかわいそう』って笑ってたよ」「〇〇さん(私)またあなたの娘ちゃんの悪口言ってた」とAさんへ送られた、膨大な数の個別メッセージがありました。なんと、そのメッセージの送り主は、Bさんだったのです。
私は頭が真っ白になりました。Bさんは、穏やかでやさしい人柄。しかし、裏で事実無根の私の悪口を言いふらし、Aさんをそそのかして敵意を私に向けようとしていたのです。まさかそんなことをするなんて、考えもしませんでした。Aさんは真面目で繊細ゆえ、自分の育児に自信がなく、Bさんの「あなたの味方は私だけ」という言葉を信じ切っていたそう。そしてBさんから私の悪いイメージを植え付けられたAさんも、私の悪口を周りにこぼしてしまったのだそうです。しかし、先生から、私がAさんの娘ちゃんを褒めていたことを聞き、Bさんの発言と矛盾していると気づき、嘘だと気づいたのだとか。誤解が解け、私たちはその場で和解しました。
翌日、私はBさんに思い切って声をかけました。そして、Aさんから聞いたことをすべて話したのです。するとBさんはそれまでの穏やかな仮面を脱ぎ捨て、冷酷な表情で「だって、ムカつくのよ。あなたみたいに、仕事も順調で、旦那さんも協力的で、子どもも優秀で……全部を持ってる人間」「でも私も『いい人の仮面』は捨てたくなかったの」と言いました。Aさんを操り、私を攻撃させたのは、自分の手を汚さずに私を破滅させるためだったのです。私が静かに「全部なんて持ってないわ。毎日必死。でもね、あなたみたいに自分の満たされない気持ちを、誰かを蹴落として晴らそうなんて思ったことは一度もない」と話すと、Bさんは言葉を失い、顔を真っ赤にして震えて逃げていきました。
その後、Bさんの虚言癖と裏工作はクラス中に広まることに。どうやら、彼女は他のグループでも「仲違い」を仕組んでいて、私たちと同じように嘘に気づいた人たちがいたのだそう。結果、Bさんは誰からも相手にされない要注意人物として、完全に孤立してしまいました。もちろん、私も距離を置いています。
相手の表面的な成功だけを見て、勝手に「敵」と見なし、引きずり下ろそうとする行為は正直迷惑だと思いました。また、自分の手を汚さず、他人を「弾丸」にして誰かを攻撃する行為は卑怯ですし、いつか必ず自分に返ってくると思います。Bさんのように他人を攻撃して相対的に優位に立とうとするのではなく、自分なりの幸せを積み重ねることに専念しようと思った出来事でした。
著者:長嶺りょう/30代・主婦。4歳の女の子を育てるママ。寝る瞬間までおしゃべりを続ける娘の横で白目を剥きながら、大好きな推しのことを考えて現実逃避中。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)