見てしまった…ママ友の不倫現場
そのママ友は明るく話しやすい性格で、家族仲も円満そうに見え、私が心から信頼していた一人でした。ところがある日、買い物に出かけたショッピングモールで、彼女によく似た後ろ姿を見つけたのです。
よく見ると、隣にいたのは同じ保育園に通う別のお子さんのパパでした。しかも二人は、親密そうに手をつないで歩いています。私はあまりの衝撃に頭が真っ白になり、思わず近くの柱の陰に隠れてしまいました。「見てはいけないものを見てしまったのかもしれない……」という驚きと戸惑いで、声も出ませんでした。
その後もしばらく悩み続けましたが、数日後、意を決してママ友本人に聞いてみることにしました。
「ねえ、この前ショッピングモールで、〇〇ちゃんのパパと手をつないで歩いていなかった?」
私が恐る恐る尋ねると、彼女は一瞬だけ表情を固めましたが、すぐにいつもの笑顔でこう言い放ったのです。
「うん! 実は、元カレなんだよね。まさか子どもが同級生になるなんて思わなくて……。再会して、こういう関係になっちゃったの」
あまりに明るく、悪びれる様子もない態度に、私は言葉を失いました。そして最後に「内緒にしておいてね!」と笑顔で釘を刺され、それ以上は何も言い返せませんでした。
人の家庭の事情は、外側からでは決してわからないものだと痛感しました。誰にでも隠れた事情があり、見えている姿がすべてではありません。同時に「世間は意外と狭い」「どこで誰に見られているかわからない」というリスクも実感しました。
そのママ友とはその後も表面上は普通に接していますが、あの日感じた驚きと戸惑いは今も消えません。一時の軽率な振る舞いが自分の立場を危うくし、何より大切な人を傷つけかねない――。そんな怖さについて、改めて深く考えさせられた出来事でした。
著者:御法川 元子/30代女性。2015年生まれの女の子の母。子どもが生後4カ月のころから企業の広報担当として働いているワーキングマザー。パニック障害を患いながらも明るい性格で元気に毎日過ごしている。波瀾万丈な人生だが、明るく楽しくをモットーに! 趣味は音楽鑑賞・カラオケ。
イラスト:おはな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)