時には「離れてみること」も大事
最初はユウリさんの話を信じてくれない義母でしたが、レイナちゃんからも同じことを聞かされ、やっと嘘ではないと信じてくれました。
自分の息子がユウリさんとレイナちゃんにひどいことをしていると知った義母は、このままではいけないと考え、義父に相談してみることに。義父も最初は信じられないといった様子で困惑していましたが、「レイナちゃんからも聞いた」という言葉で、どうやら本当のことなのだと事態を重く受け止めます。
義母は「このままだと離婚される」「そしたらレイナちゃんとも会えなくなるのでは…」と不安を口にします。そして二人で話し合い、現状を変えるにはユウリさんとタカシさんは距離を置いた方がいいという結論に。しかし、タカシさんを家に連れてくると、結局家事は義父母がしてしまい、ユウリさんの存在のありがたみを理解させるのは難しい……。
義父母は考えた末に、ユウリさんへある提案をしました。
「ホテルに避難しましょう」
その提案を聞いたユウリさんは、「ホ、ホテルに避難……!?」と困惑。
すると、義母が話を続け──














「避難なんて家出みたいなことをしたら、夫になんて言われるか……」
「これで本当に離婚なんてことになったら……」
「娘をもっと巻き込むことになってしまうんじゃ……」
ユウリさんの頭の中には、さまざまな不安が次々と浮かんできました。そんな様子を察した義母はユウリさんを気遣い、「大丈夫よ」とやさしく寄り添います。
そして、このままではレイナちゃんに悪影響であること、思い詰めて泣くほどつらいのだから、我慢し続ける必要はないことを伝え、最後に「時には離れてみることも大事だと思う」と、言ってくれました。
その言葉を聞いたユウリさんは、「誰かにそう言ってほしかったのかもしれない」と
涙を流し、ホテルに避難することを決意したのでした。
◇ ◇ ◇
家庭の問題はひとりで解決しようとすると孤立しがちですが、義父母といった第三者の視点が入ることで、新しい解決策が見えてくることもあります。
また、「時には離れてみる」という選択肢は「逃げ」ではなく、冷静に状況を見つめ直すための大切な手段ではないでしょうか。つらい状況に押しつぶされそうなとき、少し距離を取ることで自分と家族の未来を守る一歩を踏み出せるかもしれません。
自分ひとりではどうにもならないと感じたとき、周囲を頼って心を休める時間を取ることも、家族の幸せを守るためには必要……。そのことを忘れずにいたいですね。
愛川なつみ