あーちゃんには、大学時代から親しくしているKさんというお友だちがいます。認知症になってからも定期的に誘ってくれる貴重な存在で、これまではKさん母娘とあーちゃん、なーにゃんの4人で会っていました。しかし先日、そのKさんはあーちゃんと直接やりとりをして、大学時代の仲良し4人組で会う約束をしていました。そもそもあーちゃんはひとりで外出できない状態で、待ち合わせ場所までの行き方もわからないため、朝からなーにゃんが施設に出向き、身支度や送迎を担ってくれました。親しくしてくれるのはありがたい半面、一緒にいて迷惑をかけていないか、認知症特有の振る舞いに驚かれないかと、ワフウフさん姉妹の心配は尽かず、友人付き合いの難しさを痛感していました。
温かい人に囲まれているのは安心だけど…

あーちゃんは、なぜか私が面会に行っている記憶が残らないようで、施設で仲良くしている方に私を張り切って紹介しようとします。

お相手も認知症の方なら、何度でも「はじめまして」で通用しますが、そうではない場合は、なんとも気まずい空気になります。

数日ぶりにごあいさつをしても、当たり障りのない対応をしてくれて助かります……。

ちなみに、あーちゃんは名前が覚えられなくても「あなた」と言えばOKだと思っているようで……。それで仲良くしてくれる方がいるみたいなので、そんなものなのかな……。いい人に囲まれていて、ありがたいです。

先日、あーちゃんとウィンドウショッピングに行ったときのこと。その日は、ヒョウ柄のプリーツスカートをはいていたあーちゃん。

そのスカートを買ったお店を再訪しました。

私がいろいろと店内を物色していると、どうやらお気に入りのスカートを見つけた様子のあーちゃん。

手に取って「これステキじゃない?」と近づいてきたのですが……。

なんと、持ってきたのは今はいているスカートと同じもの……。

そして、私に言われるまで、それに気付かず……。そんなことある!?
あーちゃんには私が面会に行っている記憶がほとんど残っていないようで、面会に行くたびに誰かと会うといちいち紹介しようとします。実際のところは5カ月近く通っているので、もちろん会う方も見慣れたみなさんです。でも、あーちゃんは張り切って紹介してくれるので、私も「母がいつもお世話になっています……」と合わせてあいさつをするしかありません。お相手の方も認知症ならお互い「はじめまして」で通用しますが、そうではない方だと曖昧な笑顔でやり過ごすしかなく、気をつかわせてしまうのが心苦しくもあります。
ちなみに、あーちゃんは仲良くしているわりにはお相手の名前がわからない……というか、覚えられないのですが、「大丈夫よ! 『あなた』っていえばいいのよ!」と開き直っていました。本当に大丈夫なのかと心配になりますが、仲良くしてくださる方がいるのはありがたいです。でも、もう紹介して回るのは正直やめてほしいです……。
先日、あーちゃんとウィンドウショッピングをしていたときの話。その日、あーちゃんはヒョウ柄のプリーツスカートをはいていました。そのスカートを買ったお店を再度訪れ、店内を見ていたのですが、しばらくしてあーちゃんが気に入ったらしいスカートを手に取って見ていることに気付きました。あーちゃんは「これステキじゃない?」と言って持っていたスカートを見せてくれたのですが……。なんと、それははいているスカートと同じスカート。買ったのを覚えていないならまだわかりますが、自分が今はいているスカートを手に取って気付かないって……すごくないですか?
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施設で仲良くしている方に娘を紹介したい! という気持ちはうれしいですが、数日前にあいさつしたばかりとなると、お互い気まずいですね……。でも、当たり障りのない対応をしてくださる気づかいができる方に囲まれていると思うと、娘としては安心できるのではないでしょうか。
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