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「母がいつもお世話になっています」…って、同じあいさつは何回目ですか #母の認知症介護日記 292

「母の認知症介護日記」第292話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんと認知症を診てもらっている病院へ行く日。しかし、前日は台風の影響で交通機関が乱れており、当日も大混雑が予想されました。前回、電車を乗り間違えただけで不安になったあーちゃんのことを考えて、今回の通院はワフウフさんのみで行くことにしました。処方箋を受け取り、施設の最寄り駅で姉・なーにゃんとあーちゃんが合流する段取りになりました。それをなーにゃんが説明したところ「わかったわ」という返事をしたあーちゃんでしたが、たった12分で「今日は病院の日じゃないの……?」と電話をしてきました。短時間ですべて忘れてしまったことに驚くべきか、それとも今日が病院の日だと覚えていたことを褒めるべきか……ワフウフさんの思いは複雑です。

あーちゃんには、大学時代から親しくしているKさんというお友だちがいます。認知症になってからも定期的に誘ってくれる貴重な存在で、これまではKさん母娘とあーちゃん、なーにゃんの4人で会っていました。しかし先日、そのKさんはあーちゃんと直接やりとりをして、大学時代の仲良し4人組で会う約束をしていました。そもそもあーちゃんはひとりで外出できない状態で、待ち合わせ場所までの行き方もわからないため、朝からなーにゃんが施設に出向き、身支度や送迎を担ってくれました。親しくしてくれるのはありがたい半面、一緒にいて迷惑をかけていないか、認知症特有の振る舞いに驚かれないかと、ワフウフさん姉妹の心配は尽かず、友人付き合いの難しさを痛感していました。

 

温かい人に囲まれているのは安心だけど…

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんは、なぜか私が面会に行っている記憶が残らないようで、施設で仲良くしている方に私を張り切って紹介しようとします。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

お相手も認知症の方なら、何度でも「はじめまして」で通用しますが、そうではない場合は、なんとも気まずい空気になります。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

数日ぶりにごあいさつをしても、当たり障りのない対応をしてくれて助かります……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

ちなみに、あーちゃんは名前が覚えられなくても「あなた」と言えばOKだと思っているようで……。それで仲良くしてくれる方がいるみたいなので、そんなものなのかな……。いい人に囲まれていて、ありがたいです。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

先日、あーちゃんとウィンドウショッピングに行ったときのこと。その日は、ヒョウ柄のプリーツスカートをはいていたあーちゃん。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そのスカートを買ったお店を再訪しました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

私がいろいろと店内を物色していると、どうやらお気に入りのスカートを見つけた様子のあーちゃん。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

手に取って「これステキじゃない?」と近づいてきたのですが……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

なんと、持ってきたのは今はいているスカートと同じもの……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そして、私に言われるまで、それに気付かず……。そんなことある!?

 

あーちゃんには私が面会に行っている記憶がほとんど残っていないようで、面会に行くたびに誰かと会うといちいち紹介しようとします。実際のところは5カ月近く通っているので、もちろん会う方も見慣れたみなさんです。でも、あーちゃんは張り切って紹介してくれるので、私も「母がいつもお世話になっています……」と合わせてあいさつをするしかありません。お相手の方も認知症ならお互い「はじめまして」で通用しますが、そうではない方だと曖昧な笑顔でやり過ごすしかなく、気をつかわせてしまうのが心苦しくもあります。

 

ちなみに、あーちゃんは仲良くしているわりにはお相手の名前がわからない……というか、覚えられないのですが、「大丈夫よ! 『あなた』っていえばいいのよ!」と開き直っていました。本当に大丈夫なのかと心配になりますが、仲良くしてくださる方がいるのはありがたいです。でも、もう紹介して回るのは正直やめてほしいです……。

 

先日、あーちゃんとウィンドウショッピングをしていたときの話。その日、あーちゃんはヒョウ柄のプリーツスカートをはいていました。そのスカートを買ったお店を再度訪れ、店内を見ていたのですが、しばらくしてあーちゃんが気に入ったらしいスカートを手に取って見ていることに気付きました。あーちゃんは「これステキじゃない?」と言って持っていたスカートを見せてくれたのですが……。なんと、それははいているスカートと同じスカート。買ったのを覚えていないならまだわかりますが、自分が今はいているスカートを手に取って気付かないって……すごくないですか?

 

--------------

 

施設で仲良くしている方に娘を紹介したい! という気持ちはうれしいですが、数日前にあいさつしたばかりとなると、お互い気まずいですね……。でも、当たり障りのない対応をしてくださる気づかいができる方に囲まれていると思うと、娘としては安心できるのではないでしょうか。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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この記事の著者
著者プロファイル

マンガ家・イラストレーターワフウフ

昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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