「私的な送迎」を引き受け続ける理由は…
ある日、台風並みの大雨の中、子どもを乗せて帰っている彼女の姿を目にし、心の中の良心が動かされました。そのとき私は声をかけ、自転車を近くに置いて車で彼女の家まで送り届けてあげました。
そのときは「これっきり」と思っていたのですが、それ以降、「買い物に連れて行ってほしい」とか「職場まで迎えに来てほしい」など、明らかに度を超えたお願いをされるようになりました。本当は少し断りたい気持ちもあるのですが、なんとなく断れず、気がつけばもう5年が経っています。
何より、彼女自身がいい人で、頼みごとをしてくるたびに毎回感謝の言葉をしっかり伝えてくれたり、ちょっとしたお礼の差し入れをくれたりするので、あまり悪い印象を持つことがありません。送迎中のおしゃべりは私も楽しく、ママ友とカフェで会うか車で会うかの違いかな? と思うようにもなりました。それが、私がこの状況を受け入れ続けている理由なのだと思います。
最近では私だけでなく、他の保護者にも頼むことが増えたようで、みんなでローテーションを組んで送迎をしています。その結果、以前はよく見かけた自転車を漕ぐ姿も、今ではほとんど見かけなくなりました。彼女が悪い人ではないからこそ、周りの人たちも手を貸す気になるのかもしれません。
少し図々しいと感じるお願いでも、日ごろの行いがよければ悪い印象をあまりもたないですし、なんとなく受け入れてもいいかなという気になります。実際私も周りの保護者も彼女のお願いを受け入れているので、日ごろの行いはとても大事だなと感じる日々です。
とはいえ、やはりなんでも受け入れるのは違うなと思うので、今後度を超えすぎたお願いをされたときはしっかりと断り、負担を感じるような関係にならないようにしたいと思います。
著者:笹川 春子/30代女性・パート
5人の子どもを育てるママ。趣味は料理。子どもたちの成長が楽しみ。
作画:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)