こんにちは。助産院ばぶばぶ院長HISAKOです。今年の夏も本当に暑かったですね。一番暑い季節に臨月を迎えた妊婦さんたち、口を開けば「暑い」「しんどい」「もうイヤ」そればかり口走っていらっしゃいました。
妊婦さんってどんなイメージですか?
街で見かける妊婦さんってどんなふうに見えますか?
ママになる喜びをかみしめて幸せいっぱい見えるかもしれませんね。周囲から見えば前向きなイメージが先行するけれど、実は当の本人は「いいことばかりじゃない。もういやだ〜」と思っているかもしれません。
つわりや日常生活の規制。おなかが張って自由に動けなかったり、体重が増えすぎて自己嫌悪になったり。妊娠中は思わず落ち込んでしまうようなハプニングに遭遇することもありますね。
どんなときも今の自分を受け入れて
出産が近づいてくると妊婦さんはさらに戦々恐々です。わたしも初めてのお産では「痛い!」「なんとかして!」と、そばについてくれた助産師さんに一方的な助けを求めてばかりでした。産院に丸投げだった思い出があります。でも10人産んで改めて気づいたんです。妊娠中の不快、想定外のできごとも全部ひっくるめて、どんなときも今の自分の状態をありのまま受け入れることこそが本当のシアワセにつながっていくのだと。
感情があるからこそ素敵なのです
完ぺきな妊婦である必要があるのでしょうか。グロッキーな自分も、ネガティブな自分も、柔らかく包んであげましょう!いろんな気持ち、感情を持つ妊娠中の自分自身を好きになれたなら、おなかの赤ちゃんのこともきっと愛することができると思います。時間をかけて少しずつ、気持ちを切り替えていけるようになると素敵ですね!
心も身体も激変する妊娠期間。たしかに妊婦はしんどいけれど、やっぱり、まんまるおなかはシアワセの第一歩です。いつか、そのおなかいっぱいにつまっている大きな幸せを感じることができますように。
総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門『助産院ばぶばぶ』を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2014年10人目出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。