流産後に感じた、埋まらない心の距離
結婚して数カ月後、私は自然妊娠しましたが、残念ながら流産してしまいました。受診を終えた後、気持ちが追いつかず号泣していた私に、夫は突然「ケーキ食べる?」と声をかけてきました。
あまりにも場違いなひと言に仰天しましたが、「きっと元気づけようとしてくれたのだ」と、自分の中で無理に納得しようとしました。このときすでに、悲しみを共有できていない感覚があったのだと思います。
不妊治療当日に届いた、一方的な別居の連絡
その後、気持ちを立て直し、不妊治療を始めることにしました。採卵当日、クリニックに到着した直後、夫から1本のメッセージが届きました。
「やっぱり子どもは作らないことにした。不妊治療もキャンセルで。そして今日から別居します」
その日を境に、夫は近くの実家に戻り、帰ってくることはありませんでした。結婚を機に遠方へ引っ越していた私は、見知らぬ土地にひとり、取り残されることになったのです。
違和感を見逃さないと決めた理由
話し合いをしたい一心で夫の実家を訪ねましたが、義両親からは「あの子には会わせない」「あの子は何も悪くない」「あなたの尽くし方が足りない」と、一方的な言葉を投げかけられました。
なぜ夫婦の問題を、夫婦で向き合うことすら許されないのか。その状況は、私にとって驚きを通り越した出来事でした。今は別の方と再婚し、子どもにも恵まれ、穏やかな日々を過ごしています。
まとめ
当時感じていた小さな引っかかりを「気のせい」と流してしまったこと、話し合いができない関係に疑問を持ちながらも踏み込めなかったこと。そのすべてが、私にとって大切な学びになりました。過去の出来事があったからこそ、今は自分を守る選択ができるようになったのだと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:秋本美沙/40代女性・会社員
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
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