嫌味を言う男性に周囲の乗客たちが!?
ある日、運よく座って乗っていたときのことです。隣にいた60代ぐらいの男性から小声で「元気なくせに甘えるな」と嫌味を言われてしまいます。その日は実際には体調がすぐれなかったのもあり、言い返す気力はなくて、私はただうつむいて黙り込んでいました。
どうしてこんなことを言われるのだろうと悲しい気持ちでいたとき、目の前に立っていた乗客の女性が男性に向かって言ったのです。
「この方は妊婦さんですよ? この方が座って何も問題ないでしょう?」とはっきりと声に出してくれました。周囲の乗客の方々もその言葉に頷くような反応を見せ、さらにはスーツ姿の男性が「そうですよ、気にせずそのまま座っていてくださいね」と私に言ってくれたのです。男性は顔を赤らめ、気まずそうに目を逸らします。そして電車が次の駅に停まるとそそくさと降りていきました。
私は女性や周りの助けてくれた方たちにお礼を伝えました。見知らぬ私のために声をあげてくれたやさしさと勇気に、落ち込んでいた気持ちがふっと軽くなるのを感じた出来事でした。
この出来事は、私自身の意識を少し変えるきっかけになりました。心ない言葉をかけられたとき、ただ我慢してやり過ごすのではなく、必要なことはきちんと伝える勇気を持とうと思うようになったのです。
また、自分自身が誰かに助けてもらったことで、困っている人を見かけたら私も迷わず声をかけたいと強く感じています。あのとき受け取ったやさしさを、今度は私が誰かに繋いでいくつもりです。
著者:酒井美里/30代女性/2人の子どもを持つ会社員のアラサーママ。趣味はおいしいコーヒーを飲むこと
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)