本社から来た新任社員との違和感
女性社員のAさんは、都内の大学を卒業し、本社勤務の経験もあるとのことで、本人もそれを強く意識している様子でした。私は業務を引き継ぐ立場として、Aさんの教育担当を任されることになりました。
初日から少し気になるやりとりがありました。
「Aさん、お願いしていたプログラムの進捗を教えてもらえますか?」
そう声をかけると、Aさんは「失礼ですが、どなたでしたっけ?」と返してきたのです。
私が「今回、業務の引き継ぎを担当する主任です」と伝えると、Aさんは「ああ、そうでしたか」とそっけない反応でした。その時点で、少し先が思いやられる気がしました。
かみ合わないやりとり
数日後、Aさんが作成したプログラムを確認すると、修正が必要な箇所が見つかりました。私はチャットで修正内容を送り、その後、直接声もかけました。するとAさんは、「データならフォルダに入れておきましたけど?」と不満そうな様子でした。
私が「確認しました。ただ、修正をお願いした内容がまだ反映されていなかったので」と伝えると、Aさんは明らかに不機嫌になり、業務の依頼そのものが気に入らないようでした。
さらに、こちらが業務上必要な確認をしているにもかかわらず、「私は高卒の人がやるような仕事はしない」「本社出身なのに」といった学歴や立場を持ち出すような発言もあり、正直戸惑いました。私は「経歴に関係なく、まずは目の前の業務を一つずつ進めていきましょう」とだけ伝え、それ以上は感情的にならないよう気を付けていました。
それからしばらくして、組織変更があり、Aさんは管理職の立場になりました。立場が変わってからは、私への接し方もさらに厳しいものになっていきました。
業務連絡のチャットでも、必要以上にぞんざいな言い方をされたり、急ぎではない仕事まで一方的に振られたりすることが増えました。「使えないオバサン」といった年齢に触れるような失礼な発言もあり、やりとりをするたびに気持ちがすり減っていきました。
ただ、そのころの私はすでに別の選択肢を考え始めていました。以前から声をかけていただいていた同業他社との話が進み、転職を決意していたのです。
昇進後に強まった態度
退職日が近づいたある日、Aさんからチャットで資料についての連絡が届きました。その案件は、すでに後任への引き継ぎ内容を整理し、対応範囲についても共有していたものでした。ところがAさんは、その経緯を確認しないまま、一方的に進捗を催促してきたのです。
私は、すでに引き継ぎ資料を提出していることと、当日の対応範囲についても社内手続きに沿って共有済みであることを、簡潔に伝えました。するとAさんは、退職そのものは知っていたものの、引き継ぎの進み具合まではきちんと把握していなかったのか、思いのほか動揺した様子を見せました。
私は感情的にならず、これまでの連絡経緯を落ち着いて説明した上で、退職後の進路がすでに決まっていることも伝えました。新しい職場では、これまでの経験を評価していただき、より責任のある立場で迎えていただけることになっていました。
その後、Aさんから引き留めるような連絡もありましたが、私は「戻るつもりはありません」とはっきりと伝えました。これまで積み重ねてきた経験をきちんと見てくれる環境で、改めて頑張ってみたいと思ったのです。
後から聞いた話では、Aさんも新しい立場の中で苦労していたようでした。詳しい事情まではわかりませんし、ウワサ話のように断定するつもりもありません。ただ、肩書きや学歴だけでは仕事は成り立たず、周囲との信頼関係があってこそ前に進めるのだと、私自身改めて感じました。
今の職場では、周囲に支えられながら穏やかに働いています。あの経験は決して気持ちのいいものではありませんでしたが、自分の力を正当に評価してくれる場所へ進むきっかけになったのだと思っています。
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肩書きや学歴を強く意識する人に振り回されると、職場では大きなストレスになることも。感情的にぶつかるのではなく、自分の仕事と実績を積み重ねた末に、新しい道を切り開けたようですね。相手を見下す態度よりも、周囲と誠実に向き合う姿勢こそが、結果的に信頼につながるのかもしれません。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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