深夜の救急搬送
その吐き気は尋常ではなく、いてもたってもいられない状態でした。深夜ではありましたが、自分ではどうにもできないと判断し、救急車を呼ぶことにしました。
ほどなくして救急車が到着。サイレンの音がやけに遠くに聞こえたのを覚えています。救急隊の方々はやさしく声をかけてくださいましたが、私は返事をするのもつらく、担架でそのまま車内へ運ばれました。
受け入れ先の病院もすぐに決まり、搬送されることになりました。しかし移動中、車の揺れに合わせて吐き気はさらに強まり、限界に近づいていきます。「一度、車を止めてください」と必死に伝えましたが、そのまま走行は続きました。吐き気をこらえながら、約10分ほどで救急病院に到着しました。
「異常なし」と言われたものの
到着後はすぐに処置が始まりました。看護師の方が点滴を準備し、血液検査、さらにCT検査へ。苦しさの中で検査を受け続けました。結果は「異常はありません」と医師から告げられました。
そのとき、看護師の方から「あなた、30歳過ぎたら健康診断はいかんと~」と半笑いで言われたのが、なぜか強く記憶に残っています。体調が戻らないまま診察は終了し、吐き気を抱えたままタクシーで帰宅することになりました。そして、支払いの金額は約2万円。深夜の救急受診とはいえ、正直驚いたのを覚えています。
後日わかった原因
その後も不調が続いたため、後日、内視鏡検査ができる病院を受診しました。胃カメラの結果、「逆流性食道炎(胃の中の胃酸が食道へ逆流し、食道の粘膜に炎症が起こる病気)」と、胃カメラなどの検査で明らかな異常が見つからないにもかかわらず、胃の不快な症状が続く「機能性ディスペプシア」を併発していると説明を受けました。あのとき救急で異常が見つからなかった理由も、ようやくふに落ちた気がしました。
あの夜の苦しさは、今でも鮮明に思い出せます。深夜にもかかわらず対応してくださった救急隊や病院の方々には感謝しています。ただ、できることなら二度と経験したくない、地獄のような時間でした。
まとめ
それ以来、自分の体と向き合うことの大切さを強く感じています。少なくとも年に一度は胃カメラ検査を受けようと、強く思うようになりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
著者:佐藤かおり/30代女性・アルバイト
イラスト:きょこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
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