「前に言っていた家に集まるやつ、来週やろうよ!」
ミズキさんの提案は、由美さんがグループチャットで夫の愚痴をこぼしたときに言っていた『今度みんなで集まろう』という約束を家族ぐるみで実現することでした。
ミズキさんは、家族同士だと注意をされても素直に聞けないけれど、他の家族と交流することで、夫が自分を顧みるきっかけになるのではないかと考えたようです。この提案に、由美さんも大賛成! 早速、その場で作戦会議をしました。
「いらっしゃーい! 待ってたよ~!」
数日後、家族交流の日がやってきました。
和やかな雰囲気で交流会がスタート







『実はこの日をけっこう楽しみにしていた』
ミズキさんからの提案に乗り気だったのは、由美さんだけではなく夫も同じだったようです。夫は、この日までに「気配りじょうず」を動画で学習していたらしく、この日は動画で学んだことを活かすチャンスだと考えていました。
『気が利く男として立ち回るぞ~』
そう夫が気合いを入れたとき「由美ちゃん、荷物持つよ」と、ミズキさんの夫・コウさんが由美さんに手を差し出しました。
「ありがとう! 気が利く~!」
由美さんは、その振る舞いに感動。その様子を横で見ていた夫は、出遅れたと焦りながらも、持ってきたお酒とジュースをミズキさんに渡しました。
ミズキさんの家には、声をかけていたリカさん家族の姿もありました。由美さんが「待たせてごめん」と謝ると、夫は由美さんの化粧が長くていつも遅刻ギリギリになるのだと、冗談めかして言いました。
その発言は「気配りじょうず」とはかけ離れていて、夫は早速ミズキさんから注意を受けるのでした。
◇ ◇ ◇
気配りは、動画や本で学んで「しよう」と意識するだけでは、なかなか身につかないものかもしれません。コウさんのように、さりげなく荷物を持つ自然な気遣いは、「今この人は何をすれば助かるだろう」と相手の状況をよく見ているからこそ生まれるもの。
一方で、冗談のつもりで放った「由美の化粧が長くて遅刻ギリギリになった」というひと言は、相手がどう受け取るかに意識が向いていなかったからこそ、出てしまった言葉なのかもしれません。
「気配りじょうず」になるためには、目の前の相手が何を必要としているかに気づこうとする姿勢が大切なのかもしれませんね。
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ミント