

学童で悪いことをしてしまった娘
学童から帰宅した娘が落ち着かない様子で突然「ごめんなさい。悪いことしちゃったの……」と言い出し、驚いた私。詳しく聞いてみると、友だちから「一緒に盗ろう」と言われ、学童で保管しているお菓子を盗ってしまったとのことでした。そして、まさにその場面を先生に見つかってしまったというのです。
私は、なぜそのような行為に至ってしまったのかをさらに娘に尋ねました。すると娘はうつむきながら、小さな声でぽつぽつと事情を話してくれました。娘の話によると、一緒にいた友だちから、以前より言葉や態度による威圧的な言動を受けていたようです。
娘は精神的に強いプレッシャーを感じていた様子で、そこには恐怖心や逆らいづらい状況があったのだと考えられます。その結果、いけないことだと頭では理解していながらも、その場で行動を止めることができなかったそうです。
先生の真摯な指導と娘の涙
私は娘にしっかりと注意した上で、「きちんと謝りに行こう」と伝え、すぐに娘と一緒に学童へと向かいました。到着して先生に事情を説明すると、先生は落ち着いた様子で娘に向き合い、それがやってはいけない行為である理由や、このまま続けてしまうと周囲や自分自身にどのような影響が及ぶのかを、ゆっくりと言葉を選びながら諭すように話してくださいました。
娘はうつむいたまま涙を流し、なかなか言葉が出てきませんでしたが、しばらくすると小さな声で「ごめんなさい」と言うことができました。私はそんな娘の背中を、ただそっと見守ることしかできませんでした。
娘はしばらく落ち込んでいましたが、その後、他にも仲の良いお友だちができ、例の友だちとは少しずつ距離を置くようになったようです。今ではまた、楽しそうに学童へ通う日々を送っています。
子どもは、時に友だちの影響を受けて良くない行動をしてしまうこともありますが、今回の出来事は親として本当に驚きました。しかし、娘が自分から「ママ、ごめんなさい」と打ち明けてくれたこと、そして自分の口できちんと謝ることができたのは、大切な経験だったのではないかと思っています。子どもが失敗したときこそ、親としてどのように向き合うのかが重要なのだと、改めて実感させられた出来事でした。
著者:南谷亜子/40代女性。2017年生まれの娘と2020年生まれの息子の母。都内在住。これまでにフィットネス業界での勤務を経験し、現在は子育てをしながらフリーランスとして在宅での仕事にも取り組んでいる。日々の出来事や子育ての中で感じたことを、自分の言葉で残すことを大切にしている。
作画:ぐら子
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)