妹夫婦に「邪魔者」扱いされた双子
妹は昔から派手好きで自分の生活を楽しむことばかりを優先するタイプ。結婚して子供ができても、その後離婚してもそれは変わらず、数ヶ月前に再婚したばかりで浮かれていました。対して、双子の姪たちは非常に無口で内気な性格でした。
ある日、妹夫婦が突然わが家にやってきて、怯える双子を突き放すように言いました。
「この子たち、本当にノリが悪くて可愛げがないし、一緒にいると空気が重くなるわ。邪魔なのよ!」
妹の夫も「それでさ、お義兄さん、農作業で人手が足りないって言ってたからちょうどいいと思って。手伝いにでも使ってくれ」と、実の娘たちをモノのように扱い、そのまま車で走り去ってしまったのです。
突然のことに驚きましたが、震えている彼女たちを見て、放っておくわけにはいきません。僕と妻は「今日からここが君たちの家だよ」と優しく迎え入れることにしました。
数日後、妹から「娘たちの荷物着払いで送るからよろしくw」と図々しい連絡が来たので、「送料や生活費を払う代わりに、姪たちを正式に預かる同意書にサインしろ」と条件を出すと、あっさり応じてきました。
僕は、妹からは生活費の負担や当面の監護について書面で確認を取り、あわせて学校や関係機関にも相談しながら、姪たちを受け入れることにしました。
田植えで見せた意外な才能
双子は最初、何を話しかけても俯くばかりでした。しかし、ちょうど田植えの時期が重なり、僕が作業をしていると、二人がおずおずと「お手伝いします」と申し出てくれたのです。
僕は簡単な作業を教えましたが、驚いたのはその後です。
「ねえ、叔父さん……苗の色が違うよ」
一人の姪が、僕でも見落としそうだったわずかな苗の変色を指摘しました。もう一人の姪も「こっちの土、少し硬い気がする」と、鋭い観察眼を見せたのです。
実は彼女たちは、学校でも目立たない存在でしたが、幼い頃から植物や土の観察が大好きだったとのこと。無口だったのは、周囲に理解されず、自分の居場所がないと感じていたからでした。
二人は黙々と、しかし非常に丁寧に作業をこなし、今年の田植えは例年になくスムーズに、そして完璧な仕上がりで終わりました。
妹夫婦の身勝手な再来とスカッとする結末
それから半年後。二人が見違えるように明るくなり、農作業の頼もしいパートナーとして笑い合っていた頃、それまでまったく連絡の取れなかった妹夫婦が再びやってきました。
「ねえ、娘たちを返してよ。SNSで『美少女双子の農業女子』としてバズらせれば、広告収入で稼げるって気づいたの!」
あまりに身勝手な言い分に、僕は呆れ果てました。しかし、以前なら怯えていた双子が、自ら前に出て毅然と言い放ったのです。
「私たちは見せ物じゃない!お母さんたちと一緒にいても、邪険にされるばかりで、一度も楽しいと思ったことはなかった」
「私たちの居場所はここ。もう二度と、あんな家には戻らない!」
妹夫婦は「親に向かってなんだ!」と怒鳴り散らしましたが、僕は「これ以上騒ぐなら警察を呼ぶし、今までの育児放棄を児童相談所に報告する。それに、お前が署名した預かりの同意書がある以上、勝手に連れ去ることもできないよ」と告げました。二人は顔を真っ赤にして退散していきました。
今、双子は農業系の大学進学を目指して勉強しながら、毎日楽しそうに土に触れています。彼女たちの才能が、豊かな稲穂とともに実る日が今から楽しみです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。